鬼滅の刃・甘露寺蜜璃の名前の由来や意味とは?モデルやモチーフを解説

2023年5月29日

「鬼滅の刃」の登場人物たちには外見や言動など、それぞれこだわりがあります。

そしてそれは名前にも伺えます。

甘露寺もまた同様で「甘露寺蜜璃」という名前を深堀りすると、日本の歴史もといある大事件と遭遇することになりました。

いったい「甘露寺蜜璃」にはどんな由来や意味が込められているのか?

ほとんど考察になるものの、ひ最後までご覧ください

 

鬼滅の刃・甘露寺蜜璃の名前の由来や意味とは?

鬼滅の刃・甘露寺蜜璃の名前の由来や意味において「甘露寺家」は欠かせません。

「甘露寺家」は下り藤を家紋とした公家で、それだけでも「藤」と縁がある「鬼滅の刃」の関連性を匂わせますが、他にも「鬼滅の刃」と甘露寺を重ねてしまう部分があります。

また「甘露寺」という実在するお寺とも決して無縁ではないため、「蜜璃」という名前の意味も踏まえながら苗字に関しても迫っていきましょう。

名前の由来

恋柱・甘露寺蜜璃の名前についてよく語られているのは苗字の「甘露寺」です。

それを語る前に「蜜璃」という名前がどんな由来なのか調べてみると、

  • 蜜:草花から分泌された甘い汁、蜂蜜、糖蜜
  • 璃:宝石のような美しい玉(ただし「璃」自体に意味はなく、他の漢字を付け加えることで成立する)

という意味があるのだそうです。

名前に込められた意味は後述するとして、今度は苗字の「甘露寺」についてです。

「甘露寺」の意味とは、

  • 和歌山県紀の川市の「甘露寺」(浄土宗の寺院)
  • 甘露寺家(藤原不比等の次男、房前を始祖とする公家)

ということで知られています。

このうち和歌山県紀の川市にある「甘露寺」は「鬼滅の刃」人気にあやかり、甘露寺のイメージカラーである桜色の特別雨戸や専用の御朱印が用意されているほど。

実はこの寺院、恋柱の甘露寺とは全く無縁の寺院というわけでもありません。

それは境内にある「梛(なぎ)の木」です。

梛の木はその葉の葉脈が縦方向に伸びていることから手で引きちぎれない特性を持っており、この特性から梛の木の葉が縁結びと災難除けのお守りと親しまれてきました。

熊野神社および熊野三山につらねる神社では御神木とされているだけでなく、伊豆山神社の境内にある梛の木は流人時代の頼朝が北条政子と逢瀬を重ねた場所として有名です。

「縁結び」はカップルがあやかりたいご利益であり、まさに「恋柱」を関する甘露寺にぴったりのネーミングと言えます。

(※余談ですが「甘露寺」という寺院は和歌山県以外の他県にも存在しています)

公家の出身

しかしファンの間で注目されたのは『甘露寺家』のほうでした

というのも「甘露寺は甘露寺家(公家=華族)の出身ではないか?」という推測がされていたからです。

その理由はまず甘露寺の食欲にありました。

先天性として常人よりも8倍の筋繊維をそなえている甘露寺は代償として燃費が悪く、高カロリーな食事を摂取しなくてはなりません。

その量は相撲取り3人以上で、食事の席には空になった食器がいつも積み上がっています。

常時、こんな状態なら鬼殺隊に入隊する前も苦労したように思えますが、意外にも甘露寺の回想シーンでは「食事が足りなくていつも空腹だった」といった描写は見受けられません。

いちおう意識が朦朧とするほどの空腹時はあったものの、それはお見合いの相手に吐かれた暴言がトラウマになった甘露寺が自らの意思で食べるのを我慢したからでした。

つまり遠回りながら、甘露寺の家族は彼女に空腹のイメージを抱かせないほど食事を補えていたことを証明しています。

それは裕福でなければできないことではないでしょうか。

実際に甘露寺は「柱合会議編」でこのような発言をしました。

「何してるの?お庭が汚れちゃうじゃない」

これは風柱・不死川実弥がおもむろに自身の腕を傷つけたシーンですが、この時実弥の腕から血が流れて地面に落ちていました。

「何をしているの?」はともかく、「お庭が汚れちゃうじゃない」という発言をしているあたり甘露寺の家柄の良さがうかがえる気がします。

庶民なら庭が汚れることよりも「お館様の前でなんてことを~」などと思うような気がします。

とにかく甘露寺の家が裕福であるのは間違いないのですが、肝心の「甘露寺家」であるかについては定かではありません。

作中「甘露寺の家は養蜂業を営んでいる」と明言されたものの、それ以外は何の情報もありません。

けっきょくファンたちの間で囁かれた「甘露寺家」はもちろん、名家であった可能性もうやむやになってしまいましたが…。

名前に込められた意味

思うに「甘露寺蜜璃」という名前にはこのような意味が込められている気がします。

  • 甘露寺:(親長にちなみ)たとえ戦いに慣れなくても、いざとなれば大切な者のために頑張れる人
  • 蜜璃:甘くて美味しい蜜のように皆を元気にしてくれる可愛い子

鬼に人生をめちゃくちゃにされた者たちが隊士に多い鬼殺隊。

そのなかでも恨みや悲劇に囚われておらず、先天的な超人ゆえに(本人曰く、入隊した理由は婿探しですが)鬼殺隊が居場所となった甘露寺です。

そういう意味では甘露寺は本当に普通の女の子でした。

感情のままに表情を変え素直な笑顔を忘れず、人を嬲る鬼に最期まで立ち向かった甘露寺は戦いでも日常でも素敵な女の子でした。

戦いではどんなに窮地でも刀を振るい、日常では隊士たちに元気をおすそ分けしていた甘露寺らしい名前だと思いますね。

 

 

甘露寺蜜璃のモデルやモチーフを解説

「鬼滅の刃」の登場人物たちにはモデルがいる(少なくとも炎柱・煉獄杏寿郎には存在)そうですが、残念ながら甘露寺のモデルは分かりませんでした。

「怪力な女性」といったら個人的には、源平合戦のエピソードで知られる源義仲に仕えるという女武者・巴御前(ともえごぜん)が連想されます。

しかし実は彼女の存在は史実にては確認されておらず「文学的脚色である」と判断されています。

それに甘露寺は超人なだけの普通の女の子であるので、勇ましい巴御前とは少しイメージが違うような気がします。

また甘露寺のモチーフといえばです。

その理由は彼女が桜餅をたくさん食べたから髪や目の色がピンクになったと言わています。

ですが、そのように「桜と関わりがある偉人」というのも思いつきませんでした。

もしも「こんな人が甘露寺のモデルじゃないか!?」と思われる方は、是非教えてくださると助かります!

 

まとめ

  • 甘露寺の「甘露寺」は公家(華族)の「甘露寺家」と関係あるのではないか?とファンの間で囁かれた
  • 「甘露寺蜜璃」という名前は「いざとなれば勇敢となり、皆を元気にしてくれる女の子であるように」という意味が込められている?
  • 甘露寺のモデルは不明であるものの、モチーフは桜であるのに間違いない

いかがだったでしょうか?

解釈違いだったら申し訳ないものの、「甘露寺蜜璃」という名前には「大切なものを守れる元気な女の子」という願いが込められていると思います。

そしてファンの間では彼女のモデルは公家(華族)なのではないかと言われていましたが、個人的には”名前の意味”という意味では縁結びに所縁のある『甘露寺』も素敵に思います。

やはり彼女のイメージには恋柱という、とても女の子らしい個性が外せません。

伊黒小芭内との関係性を見てもそれが分かりますね。

それについては下記にまとめてありますので、併せて御覧ください。

伊黒小芭内の包帯の下・口を隠す理由ネタバレ!蛇柱の正体と甘露寺との最後も

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