ガンダム水星の魔女プロローグにある伏線解説!あらすじもネタバレ

2023年の話題をさらい、2期も好調にスタートした「水星の魔女」は、そのプロローグから多くの考察を生み出していきました。

スレッタとエリクトは同一人物では無いとされ時系列が合わないとされるも、様々な考察と推測などがされていきました。

2022年10月から放送が開始され、令和の時代の新しいガンダムのスタートを切った「機動戦士ガンダム水星の魔女」

その前日譚となる劇場アニメは2022年の夏にイベント公開されます。

そして9月にはネット配信が開始されていき、地上波放送では本編放送開始直前の9月25日に放送されました。

A.S.(アド・ステラ)と呼ばれる新しい宇宙世紀のアナザーガンダムの世界。

GUND-ARMと呼ばれる技術と、各企業による政治バランスの調整が行われた宇宙世紀を舞台にして描かれていく物語。

そんな水星の魔女の序章となる「PROLOGUE」には、物語の根幹となるガンダムの開発経緯が描かれています。

ガンダムは身体拡張のための医療技術として確立され、GUNDフォーマットをMS機構に組み込む形で生み出されたMS。

それがどんな物語なのかを今回は紹介しながらに、考察をまとめていきたいと思います。

 

ガンダム水星の魔女プロローグ

本作のプロローグでは作品時系列上においてはA.S.122とされており、本作の第1話の開始から21年前。

A.S.101ではないかと考察されています。

しかしそうなれば・・・時系列が合わないとの問題が現われます。

本作のプロローグでは21年前の事件となり、水星の魔女の第6話「鬱陶しい歌」ではベルメリアから過去の詳細が明らかとなります。

しかしここで問題が浮上します。

まずスレッタの年齢は17歳です。

プロローグ時点においてエリクトは4歳であり、誕生日を迎えています。

4歳から21年の時を重ねればスレッタは25歳になっているはずです。

スレッタの年齢が17歳となれば、もはやスレッタとエリクトは同一人物ではありません

その為にコールドスリープをしていたのではないのかと言う説が考察されました。

またスレッタはエレクトのクローン説などもあり、その詳細は不明となっています。

ただ現在のところで明らかになっているのは、スレッタとエリクトは別人である事。

同一人物では無く別の誰かとなり、スレッタはエリクトの姉妹かそれともクローンなのかと、この伏線の答えにはスレッタの正体が大きく関わる事となっています。

はたしてスレッタの存在は何なのか?

それが水星の魔女の最大の謎とも言えます。

ガンダム水星の魔女プロローグとは

水星の魔女のプロローグは本編開始の約10年前のエピソードであり、物語の導入となっていく序章でもあります。

水星の魔女の主人公となるスレッタ・マーキュリーは、かつてエリクト・サマヤと呼ばれていたと彼女の幼い姿が現われます。

まだ幼く、世界の抱える問題を何も知らなかった彼女。

その母親であるエルノラ・サマヤを中心として物語が展開していきます。

何故にエルノラとエリクトは偽名を名乗り、また逃亡する事になったのか?

そしてエルノラは何を想い、ガンダムを作りあげようとしていたのか?

その経緯が描かれているストーリー構成となっていました。

今後の展開において重要な要素が散りばめられていき、本作の世界観を描いていく、また構築されていく要素が見受けられる物語。

GUNDと呼ばれる技術(また別にガンドフォーマットと呼ばれる技術)は、過酷な宇宙環境内で生じてしまう身体的機能障害を補助する医療技術として説明されます。

宇宙線による身体の悪影響によって肉体における機能障害を回復するために、障害部位となった身体の一部を機械化する処置を施す事で回復を試みる技術。

また事前に機械化しておく事により、宇宙線の悪影響から逃れる技術として確率されていました。

しかしこの研究はやがて医学では無く、軍事転用されてしまう事になります。

GUNDを開発したヴァナディース機関を、軍事企業であるオックス・アース・コーポレーションが買収しGUNDの兵器化を行おうとしていた事。

それは世論に新たな波紋を広げてしまいます。

実はGUNDことガンドアームを搭載したMSによって、精神異常をきたしてしまう人間が続出することに。

それは非人道的な兵器になってしまうと非難の的になってしまったと、ガンダムの存在が大きく社会の闇として描かれていく一面となっていました。

 

ガンダム水星の魔女プロローグにある伏線解説!

次に水星の魔女における伏線を小出しにまとめてみます。

伏線1:スレッタは一体何者なのか?

スレッタはエリクトではない可能性と、また彼女がエリクトのクローンとして作りあげられた存在などがあげられます。

もしくは本人かもしれませんがクローンではなく、何か事情があって記憶を操作されているのか?

それとももっと何か別の伏線として重要な事が隠されているのかと謎は多いです。

第一に、スレッタとエリクトは年齢が合わない事が重要視されます。

この点は、一体何を意味しているのか?

そしてスレッタは、エリクトと何か関係を持っている存在なのかと。

その出自には大きな秘密が隠されているかと、スレッタの出自には大きな秘密がありありそうです。

伏線2:エアリアルには何が隠されているのか?

エアリアルの存在は今までのMSとは違う異色の存在であり、またGUNDに関わっているMSとその開発経緯にも謎があります。

少なくとも他のMSとはまるで違い群を抜いた特殊な性能に加えて、ガンビットの操作性にパーメットの負荷にも対応できる機体。

作中に登場したあらゆるMSに比べれば、まさにエアリアルは規格外の存在とも言えます。

このガンダムには何か大きな秘密があり、そしてプロスペラの何らかの思惑が隠され彼女にとっての希望とも言える存在なのかもしれません。

これは想像以上の代物となりそうな予感がしますね、

伏線3:プロスペラの思惑とは?

さて、ここまで書いてきた中でスレッタやエアリアルの存在に大きく関わっているプロスペラの存在感。

少なくとも今作の黒幕的な人物とも言えます。

彼女は復讐でエアリアルとスレッタを作りあげたのか?

その真意は未だに明らかになってはおらず、またスレッタやエアリアルの事を大切な娘として想ってはいるも、その想いはどこか希薄さを感じます。

彼女は少なくともエルノラだと言う確信は確実なモノでしょう。

しかし彼女は御三家に対しての復讐どころか、もっと別の事に視線を向けている印象があります。

復讐などではなく、もっと大きな何かを目指している様な素振りに言動。

スレッタやエアリアルへの愛は確かに本物であるも、それは自分の夢の為に殉じてくれる二人への愛情なのかもしれません。

彼女が母親としての愛情ではなく、もっと別の何かを抱いている可能性を感じられます。

その答えはプロローグの中に隠されている伏線かもしれませんね。

スレッタとエリクト別人物問題について考察

ここで先程の考察1について深く考察してみようと思います。

水星の魔女のプロローグは21年前の出来事となり、それは多くのファンの間で考察が行われました。

12話においては、プロスペラは自分の事をエルノラ・サマヤとして明かしました。

そしてその時点で21年前の出来事であることが判明し、あの事件から21年が経過した世界として確立しました。

またプロスペラの後輩であるベルメリアは21年前の復讐と発言をしており、21年前では現在の17歳のスレッタはあり得ない存在となってしまいます。

プロローグの事件から21年が経過しているならば、スレッタの年齢はどうなってしまうのでしょうか?

ここで敢えてスレッタとエリクトは同一人物である可能性が完全否定できない理由を上げましょう。

それには、天体の時間差の問題が解決に導いてくれると思われます。

まず水星は太陽を2周する間において、自転を3回している事になります。

解りやすく言えば、1年や1日を地球時間で計算すれば、水星では3年進めば地球時間は2年が進む事になります。

水星時間で考えれば、21年の歳月は地球経過時間の14年となり、4歳だったエリクトは水星時間では25歳となるも地球時間では17歳になります。

言うなれば時間の進み方が違っており、彼女は25歳であるも17歳の身体になっていると考察できます。

またガンドアームによる記憶の改ざんが行われている可能性も考えられます。

カルド・ナボ博士の存在を知らなかったのは、スレッタがまだ4歳だったから。

まだ4歳ならば普通に考えて忘れても仕方が無い筈ですよね。

と言いたいところですが、これだけでエリクトとスレッタが別人である説を覆す要因にはなりません。

ここで現在最有力な意見は、スレッタはエリクトのコピー人間またはクローン人間説”となります。

エアリアルの中に複数の子どもがおり、また2期においてはエアリアルの中にエリクトが居ると告げているので、スレッタがエリクトのクローン説は濃厚になりつつあります。

また過去のガンダムシリーズにおいても強化人間から始まったクローン人間の活躍は数多く描かれてたことから、今作でもクローン人間がキーポイントになる可能性が高いと思います。

 

ガンダム水星の魔女プロローグあらすじネタバレ

まず、水星の魔女のプロローグとなったあらすじを簡単にまとめてみます。

ヴァナディース機関のラボにおいて、次世代のMSとなるガンダム・ルブリスの稼働実験が行われていました。

テストパイロットであるエルノラ・サマヤは、MS開発評議会から課されていた、ガンドアームの安全性基準のクリアが出来ない事に焦燥感を募らせています。

彼女の娘エリクト・サマヤは4歳を迎える誕生日が近づく中で、MS開発評議会のデリング・レンブランはガンダムの存在を破棄する為に武力行使を開始していました。

そして始まってしまうヴァナディース機関の襲撃。

エルノラは、夫の死を犠牲にしてエリクトと共にその場を切り抜けていきますが、追跡の手は止まずこのまま娘ともに命を落とす事になると、死を覚悟した瞬間。

エリクトはガンダムを操り、追撃してきたMSを撃破したのです。

僅か4歳の子どもが、まるで遊びの様な感覚でMSを撃墜してしまったのです。

多くの犠牲と共に脱出に成功したエリクトとエルノラ。

娘は自分の身に起きたことを理解出来ず無邪気に笑い、エルノラはただ泣くしかありませんでした。

その後の二人の消息は誰にも知られる事は無く、そしてその存在も歴史から消えていたのでした。

そして10年後に、物語は始まります・・・

 

まとめ

  • 水星の魔女プロローグは第1話の前日譚
  • 複数の伏線の中で1番はスレッタの正体について
  • プロスペラの真の目的も謎が深い

さて、ここまで「水星の魔女」のプロローグについてと、そこに描かれている伏線について記事にしてみました。

特にスレッタは何者なのか?

第2期ではその部分が大きなポイントとなりそうです。

はたして、どのタイミングにおいてスレッタの正体は判明してしまうのか?

そしてプロローグにおいて登場したエリクトは、本当にエアリアルの中に取り込まれているのか?

またスレッタが自身の正体を知ったときに、母親に対してどのような事を想うのか?

プロスペラはスレッタを娘と扱うも、それはエリクトをクローンとして愛しているだけなのかもしれません。

エアリアルの人格はエリクトであり、またガンビットはエリクトのクローンによる産物。

クローンであるからこそに、エリクト復活の為の布石にしているという衝撃の展開も待ち受けているかもしれませんね。