ガンダム水星の魔女エアリアルの謎を考察!自我の正体についてネタバレ

『機動戦士ガンダム水星の魔女』の主人公スレッタが搭乗するモビルスーツ(以下MS)の「エアリアル」。

幼い頃からスレッタの家族として傍にいたエアリアルでしたが、このエアリアルにはいくつかの謎があります。

本編の前日譚となる「小説版 ゆりかごの星」においてエアリアルは自我を持っている描写が見受けられました。

人格を持っているとは、今までのガンダムシリーズには存在しなかった機能です。

自身の考えを持っているMSとは一体どういうことか?

人格を持つがゆえに、その正体はある人物の生体データが取り込まれているとの事。

驚愕の秘密を抱えているであろう、そんなエアリアルの謎や正体についてこの記事では考察して行きます。

※本編のネタバレもありますのでご注意を。

 

ガンダム水星の魔女エアリアルの謎を考察!

ではさっそく現段階で本編で明らかになっているエアリアルの謎を確認しましょう。

エアリアルがただのMSではないことが分かります。

人格があると言われている

エアリアルはMSでありながら人格があると言われています。

水星の魔女の前日譚「PROLOGUE」において、エアリアルの視点で目の前の少女に自分の意識を向けているシーンがあります。

その描写はとても機械にプログラミングされてあるものとは思えません。

まるで一人の人間が語りかけているように描かれているのです。

エアリアルから出た子供の影と声

アニメ6話となる「鬱陶しい歌」では、スレッタはエラン・ケレスと決闘しました。

スレッタはホルダーの称号、そして自機であるエアリアルを賭けて彼と戦います。

その戦闘の最中においてエランは、エアリアルの中にある光を見出していきます。

それは子どものような形をした光で、小さな女の子の様な声も聞こえてくるのです。

エランは「君は?」と呟き、懐かしい感じを得ていました。

 

 

エアリアルの自我の正体についてネタバレ

記事の後半ではエアリアルの自我の正体について考察を交えつつ、ネタバレしていこうと思います。

正体はエリクト・サマヤ?

アニメ6話となる「鬱陶しい歌」で現れた子供の影と光。

この子どもの形をした光こそが、エリクトだと言われています。

エリクトは前日譚「PROLOGUE」で登場し、その当時4歳の女の子でした。

そのときの姿がエアリアルから現れたのだと考えられます。

つまりエアリアルの中にエリクトが存在しているということです。

その根拠が本編のいたるところで描かれています。

理由1:エアリアルのことを「娘」と言うプロスペラ

アニメ6話の「鬱陶しい歌」は、作中では大きなターニングポイントとなります。

この6話の作中においてプロスペラは、エアリアルが勝つと断言しその後に、

――「私のかわいい娘だもの」

と、確信を持って言っています。

普通MSのことを娘と言うでしょうか?

プロスペラはエアリアルの開発責任者ですから、娘のような愛着を持っていてこの発言が出た可能性もあります。

プロスペラは自分のかわいい娘のように、エアリアルの事を愛おしく思っている。

しかしこうも推測されないでしょうか。

エアリアルの中には、実の娘であるエリクトが存在しているのだと。

スレッタではなく、エアリアルの事を信じていたプロスペラ。

これはスレッタに向けられている言葉ではなく、エアリアルに向けられた言葉。

つまりは・・・プロスペラはエアリアルの事をエリクトと認めている事になります。

この発言からも、エアリアルはエリクトであるという確信は強くなります。

個人的な予想ですが、エアリアルの中にはエリクトの精神とも言える生体データが入力されているのでは?

その時の発言と言動には、大きな意味が隠されているのかもしれません。

理由2:エアリアルのOSバージョン

エアリアルのOSには【SYS Ver.E.S】が記されていました。

これはアニメ3話で放映された「グエルのプライド」にて確認されたシーン。

このシーンでOSに【SYS Ver.E.S】が記されている事を推測すれば、意味はこうなります。

E.S=エリクト・サマヤ

エアリアルの中にエリクト・サマヤ(E.S)いると言う事。

つまりこの表記は、エアリアルの中にあるOSにはエリクトが存在している事を意味しています。

このことからもエアリアルにはエリの自我が存在していると考えられます。

エアリアルに組み込まれているOSには、エリクトが組み込まれている。

2期の水星の魔女においてプロスペラは、後輩であるベルメリア・ウィンストンにこう答えます。

――いるわよ。スレッタのすぐそばに。

――データストームのその先で、私たちを待っている。

この発言から考えれば・・・エアリアルの中にはエリクトが存在している。

彼女は真実を答えた事になります。

先程に述べたエアリアルのOSのバージョンの表記は、【SYS Ver.E.S】と記しました。

そしてこれはエリクトの名前を表し、エアリアルの根幹となるOSにはエリクトがいる事を示します。

もう少し踏み込んで考察してみましょう。

では何故にエリクトはOSに組み込まれたのか?

その事を考えたら、既にエリクトは死んでしまっているのでは?とも考えられます。

いつエリクトは死んだのかと考えれば、その死因は水星の環境が原因ではと推測されます。

水星の環境は過酷であり、常に生命の危険に晒されている環境となります。

GUND技術が必要不可欠な環境であり、幼いエリクトでは生き残る事は難しいでしょう。

スレッタも自分と同年代の子どもはいないと発言しています。

水星では子どもは生き残る事は難しくあり、スレッタの様に成長する事は希と考えれば。

既にエリクトは故人となり、その為にエアリアルの中に自我を組み込まれたと考えた方がいいでしょう。

若干4歳でありながら、初めてMSに搭乗したその直後に3機の敵MSを一瞬で沈めてしまうのですから。

その能力を軍事的に利用され、MSのOSに組み込まれてしまったのかもしれません。

しかし実の母親であるプロスペラが、戦局を優位にするためとはいえ自らの娘をガンダムに組み込んだと考えると・・・。

なんとも胸クソ悪い気分になりますね。

理由3:小説「ゆりかごの星」での会話

そして次にスレッタが学園に入学する前日譚を描いた小説から推測します。

小説「ゆりかごの星」では、ガンダムエアリアルの視点からスレッタへの想いが描かれています。

エアリアルは幼い少女をスレッタと呼んでおり、ここには違和感があります。

まずエアリアルは何故に彼女をスレッタと呼ぶのか?

幼い少女がエリクトならばスレッタと呼ばずに、エリクトと言う筈です。

つまりこの幼い少女はエリクトではないという事です。

ましてエアリアルの中には自我が芽生えていると考えれば、これはエリクトからスレッタに向けた発言ということです。

エリクトからスレッタに向けた言葉であると考えれば、エリクトは何らかのメッセージをスレッタに放っていたのですね。

そしてスレッタと共に育ったと考えれば、二人は姉妹と言う関係ですね。

エリクト以外の可能性は?

ただしエリクト以外にも、もしかしたらエアリアルの中に存在しているのではと考えられる要因もあります。

まずデーターストームと呼ばれる領域にエリクトがいると仮定し、そこは人の魂が集まる場所ということです。

つまりは死んだ人間が集まる、いわゆる【あの世】であり、そこには死んだ人間が集まっているのではと考えられるのです。

エラン4号もそこにいると推測し、またエリクトの父親であるナディムもいるのではと考えられます。

かつて機動戦士ガンダムの中で登場したニュータイプの概念。

死んでも魂の存在となり生き続けるとスピリチュアルな内容で表現されていた部分。

より科学的な明記として描き、人が死んだ後の電気信号を収束する装置と考えた方がいいかもしれません。

エリクトの意識を持ち、また多くの意識を持つ存在と考えれば、それはもはや神かもしれませんね。

エリクトはその集合体の意識の代表であり、今まで死んだ人間の意識を持っている可能性もありえます。

ミオリネの母親の意識を持ち、またグエルの父親であるヴィム・ジェタークも、エアリアルの中にいるかもしれませんね。

 

まとめ

  • エアリアルには自我がある
  • 自我の正体はエリクト・サマヤである可能性が高い
  • エアリアルの中には死者の魂を電気信号のような形で収束する装置がある?

今回は機動戦士ガンダム水星の魔女についての考察をまとめてみました。

2期シーズンが始まり、大きな変化を見せてきた水星の魔女。

はたしてエアリアルの存在は、今度の展開の中でどんな活躍をしていくのか?

またエアリアルの存在は、どんな結果を招いていくのかと、気になるところでもあります。

もしかしたらと、人類補完計画みたいな事になり得ないかと心配もしてもいます。

プロスペラの思惑はどこへと向いているのか?

そしてエアリアルの存在に関わるクワイエットゼの存在。

今後の展開も見逃せませんね。