【盾の勇者の成り上がり】主人公がうざいし嫌い!性格や嫌われる理由

「盾の勇者の成り上がり」の嫌いなキャラといったら、ダントツで主人公・岩谷尚文をハメた第2王女マインでしょう。

「過去の盾の勇者が亜人側についたから」という理由で、当代・盾の勇者である尚文を女性に乱暴を働いたという冤罪を着せ、社会的に追放します。

最終的には尚文を快く思っていなかった国王ともども王族と言う身分を剥奪され、酷い名前(ヴィッチ)をつけられて追放される側となるものの、逆に炎上。

その後リベンジをしようとしますが、そのせいで命を失ってしまう古典的な嫌な女でした。

他にも「盾の勇者の成り上がり」には「嫌なやつ」がいますが、「嫌なやつ」という意味では尚文も五十歩百歩なところもあります。

……というよりも筆者が嫌いです笑

なぜ尚文が嫌いなのか?

その理由について説明していきましょう。

 

 

【盾の勇者の成り上がり】主人公がうざいし嫌い!

「尚文が嫌いなんて信じられない!!」

そう思う方が圧倒的でしょうが、尚文の言動に対して「ちょっとなぁ……」と違和感を持っている人は少なからずいます。

そのあたりについてネット上の声を通し、アンチ・ヘイトに繋がっている原因をご紹介いたしましょう。

ネット上の声

基本的にネットでは尚文に対して同情的です。

というよりも上記で述べた周囲のキャラが酷すぎて、そちらにアンチ・ヘイトが集まっています。

といったようにマインや国王、他の勇者たちへのイライラが凄まじいですね。

とはいえ何事にも大多数がいるなら少数派がいるように、こんな意見もあります。↓↓↓

筆者もまた少数派な人間なので、こうしたツイートを見ると正直救われます。

兎にも角にも尚文について「ちょっとなぁ……」と思っているユーザーが少なからずいる

ということは分かっていただけたと思います。

うざいシーン

尚文はWeb版・書籍版・漫画版・アニメ版でそれぞれ微妙に言動が異なっています。

もちろん基本的な性格「勇者としての仲間から裏切られて人間不信に陥り、擦れてしまう」というのは同じであるものの、

  • Web版:悪人として生きようとする勇者
  • 書籍版:↑よりもマイルドになっている
  • 漫画版:勇者の力を持った復讐鬼
  • アニメ版:周囲が引き起こすトラブルに巻き込まれる現代人

といった具合です。

特にアニメ版は書籍版と漫画版が混ざっているせいか、改変部分が多くあべこべになっていたりします。

例えば尚文は何事であっても油断も隙もないスタイルが基本です。

しかし三勇教の教皇戦にてこれまでの恨みを長々と吐いてしまい、敵に塩を送ってしまうシーンなどがありました。

こうしたシーンの些細な違いが尚文の好感度を揺るがしている模様です。

尚、これ以外にもある主人公のアニメと原作の違いなどについては下記にまとめてあります。

『【盾の勇者の成り上がり】原作は完結した?アニメとの違いについても』

 

【盾の勇者の成り上がり】主人公の性格や嫌われる理由

ここではより突っ込んで、『主人公・尚文がなぜ嫌われるのか?』という理由について深掘りしたいと思います。

あくまで一個人の意見がふんだんに含まれていますので、「そういう考え方もあるんだな」という程度にとらえて頂ければ幸いです。

性格

主人公・尚文の本来の性格は本好きのオタクで、料理上手など才能に恵まれていました。

しかし異世界にトリップしたあと他の勇者たちよりも冷遇され、

王女マインの裏切りによって悪人にされてから尚文の温和な性格は一変。

自分を裏切った者達を恨み、裏切りを許さず、アウトローな行為を平然としていくようになります。

しかし同時にそんな境遇に陥っても優しさを失わなかった一般人でもありました。

そんな尚文の性格が「ちょっとなぁ……」と思われる最大の理由なのですが、それについては記事の後半で。

 

さきほど裏切られる前の尚文は本好きのオタクな大学生と書きました。

いわゆる転生トリップモノに憧れる一般人ではあったものの、料理上手・動物に好かれる性質・とにかく酔わない・商売の才能など恵まれた才能を多く有しています。

しかし同じく召喚された勇者たちに見下されたことや、王女マインによってハメられたことが尚文の性格を一変させます。

マインと他の勇者たちを恨み、裏切られたことで「裏切り」を極端に嫌うように。

その嫌いぶりは潔癖的で、「裏切ったら死をもって償うように」と仕掛けたりします。

脅迫や強奪もするものの善意がある嘘については理解があるほうで、むしろ自分自身に隠し事をする際に嘘をついていたりしていますね。

性欲については冤罪事件の内容が内容なので、商売だったとしても異性関係はNGにしています。

他の勇者たちは「ゲームの世界」と思ってバーチャル感覚で行動しているなか、唯一「現実の世界の出来ごとだ」と思って行動し、冷静かつ合理的に動いています。

これにはゲーム世界の事前知識がなかったことも幸いしているんですね。

「使えない」「落ちこぼれ」「悪人」というレッテルを貼られたせいで他人なんかどうでもいいという節はありますが、一般人が巻き込まれることは嫌っておりボス討伐よりも一般人の避難誘導を優先するところなどはまさしく「勇者」でしょう。

これは「酷い目に遭っても失われなかった優しさ」とも言われていますね。

このように尚文は擦れているものの、根は良い奴といった性格をしています。

嫌われる理由考察

尚文に「ちょっとなぁ……」と違和感を持つ理由は、まずメディアによって尚文の言動が違うことでしょう。

「盾の勇者の成り上がり」は小説投稿サイト「小説家になろう」で投稿された作品です。

いわゆる「無能だと思われた主人公がパーティから追放後、実はとんでもない逸材だった」という追放モノです。

こうした「小説家になろう」の作品、通称・なろう系作品には書籍版や漫画版など商業作品になったことで、原作であるWeb版とは設定や描写が異なる部分は多々あることです。

これは作者側によるテコ入れなのでしょうが、そうした意味では「盾の勇者の成り上がり」における尚文の言動の差異は珍しくありません。

尚文に対して「ちょっとなぁ……」と違和感を持たれている理由。

それは「盾の勇者の成り上がり」が「恋」と「復讐」のどちらも取ろうとしたからだと思います。

メタ的な言い方になっていきますが、追放モノはその都合上、主人公を見下していたキャラを「ざまぁ」とするのが醍醐味です。

これはすなわち「復讐」で、他の表現をするなら「ストレス発散」「カタルシス」「リアルのムカつく奴らを投影している」といった、ちょっと屈折した楽しみ方を軸にしています。

しかしなろう作品のようなライトな作品は常に「恋」を求めているのが実際のところです。

「恋」は人間にとって非常に大切なモノで、実は「快楽物質」と呼ばれるホルモン・ドーパミンが最も多く分泌されるのは「恋に落ちる」ことだともされています。

そのせいもあるのか、思春期な人間にとって「恋」は大切です。

そうでなくてもドーパミングはアダルトなことになればより多く分泌されるので、皆大好きだったりします。

要するに「恋」が含まれている作品は「楽しい」から「幸せ」になれるから、好まれているというわけです。

尚文もまた追放後はヒロインたちに恵まれ、異世界で旅をしていました。

そのヒロインたちのおかげで心が癒えていきますが、穿った見方をすれば「恋愛要素を入れるために尚文を優しい人間にしているんじゃないか?」とも思えます。

尚文の境遇を思えば復讐鬼になるのが自然な流れですが、恋愛だってさせたい。

そんな作者側の都合が見え隠れしているようで、だからこそ嫌いな感情になるのかもしれません。

 

まとめ

  • 尚文については同情的なコメントが多いものの、「ちょっとなあ……」という声もある!
  • 書籍版・漫画版・アニメ版によって尚文の言動が違う!
  • それもこれも「恋」と「復讐」のバランスが悪いから?

追放モノというジャンルはなかなか難しいです。

恋愛をメインにするならパーティを追放された主人公がのらりくらりと生きて、徐々に名声を得ていく展開。

もしくはスローライフをしながら見直される展開のほうがいいでしょう。

逆にざまぁ系を強調したいなら復讐寄りになるものの、それだと共感性が得られないので人気は出ないのかと思います。

そういった意味では「盾の勇者の成り上がり」は頑張っているほうかと思います。

最近のweb小説はファンタジー世界ではなくエロゲ世界に転生するモノが流行っているあたり、やはり恋愛モノは強いなとも感じますね。