【鬼滅の刃】宇髄天元の父親や家族とは?弟は上弦の鬼(伍)になる?

2022年2月13日

『鬼滅の刃』音柱・宇随天元は忍の一族の出で、当然ながらその父や家族もまた忍です。

それが言い訳にならないのは承知しているものの、宇随父は非情な性格をしておりそれが災いして宇随の家族のほとんどが死んでしまいました。

唯一生き残った弟も父そっくりとなってしまい、そのことから「宇随の弟が新上弦の伍になるのではないか?」と噂されたほどです。

今回は派手を好む男・宇随天元の心に影を落とす宇随父と弟について迫っていきましょう。

 

【鬼滅の刃】宇髄天元の父親や家族

冒頭でも書きましたが宇随天元には父親と弟がおり、一時期はこの弟が「新しい上弦の伍になるのではないか?」と囁かれたこともありました。

その弟や父親については「鬼滅の刃 遊郭編」で触れているものの、ズバリ人でなしであるのが語られています。

一体どんな人物なのか?

宇随家の家族構成なども含めて解説していきましょう。

家族構成

現在における宇随の家族構成は嫁3人(須磨・まきを・雛鶴)です。

ですが故郷である忍の里にいた頃は、

  • 弟妹(9人)

だったことが「鬼滅の刃 遊郭編」および公式ファンブック「鬼滅の刃 鬼殺隊見聞録弐」で判明しています。

このうち弟妹たちに関しては明確な人数が分からないものの、2歳下の弟が宇随家の次男坊であるのは間違いなさそうです。

あとは宇随が自身の過去を振り返るシーンで宇随も含めた弟妹たちが並んでいるコマがあるのですが、そのコマに女の子(くノ一)が1人描かれていました。

残りは男の子ばかりだったので、宇随家の家系は男系(弟8人、妹1人)だったようです。

炭治郎に負けず劣らずな大家族です……が、残念ながら宇随家は竈門家のような温かい家庭ではありませんでした。

父親のヤバすぎる思想

宇随が「鬼滅の刃 遊郭編」で口にしていたように、宇随家は忍の一族です。

といっても「鬼滅の刃」の時代は大正時代。

忍などとっくの昔に消えた職業で、堕姫ですらも「忍なんて江戸の頃に滅んでいるでしょ?」と指摘しています。

しかし衰退していたとはいえ、確かにまだ忍は存在していました。

それが宇随家、ひいては宇随家と関わりがある家々です(須磨・まきを・雛鶴の家がそれに該当します)。

宇随家はそんな忍の一族をまとめる長の家系らしく、宇随の口ぶりからして当時の長は彼の父であることが伺えます。

そんな宇随父ですが、宇随曰く”非情な人間””強くなるために手段を選ばなかった”というような人間だったようです。

その考え方もヤバすぎて、

  • 妻はより強い血筋を多く残すための道具(産むためなら死んでもいい)
  • 部下は駒
  • 本人の意思は尊重しない

モットーにしています。

かなり冷徹かつ人でなしですが、これには一応理由があります。

それは忍であることと、自分たち忍の家系はもはや絶えるしかなかった状況だったことです。

何度も繰り返しますが、宇随家は忍の一族となります。

そのため元々冷徹な考え方が常識となっており、それを物語るのが帯から救出されて宇随と再会した妻の1人・まきをの回想シーンです。

その中で”くノ一はどうしたって男よりも弱いから命を懸けるのは最低限の努力”命を懸けなかったら、ろくな働きができないと当時の心境(考え方)を語っていました。

忍らしいと言えばそれまでですが、捨て身の強さというには「歪すぎる」といっても過言ではありません。

しかし何よりも宇随父の冷徹さに拍車をかけたのは忍という職業の危機的な状況でした。

忍が活躍していたのは今は昔です。

忍の役割であった諜報活動などは明治政府の成立とともに創設された警察や軍へと移り、もはや解散するしかありません。

宇随家が率いる一族もまた同様で、衰退の一途をたどっていました。

この事態に焦った宇随父は自身の子供たちに過酷な試練を課したのです。

そのせいで宇随の弟妹たちは「15歳になるまでに7人死んだ」と言っていました。

正しくは3人が年齢が一桁のうちに修行で死亡6人は父親の命令で兄弟同士で殺し合いをさせられ死亡ということでした。

この殺し合いで生き残ったのが宇随と2歳下の弟でした。

自分の弟妹を手にかけてしまった宇随は動揺し、同じく生き残った弟に父親の常軌を逸した言動を伝えてもその思いは伝わりません。

というのもその弟は言動も考え方も父親そっくりになっていたので宇随に刃を向けたのです。

この直後、宇随はそのまま須磨・まきを・雛鶴を連れて里抜けをしました。

なぜ宇随父がそこまで子供たちに非情な行いをしたかと言えば、強い子供を残すために尽きると思います。

そこから踏めると宇随父は「強い子供をつくれば忍は生き残れる」と信じていたと思われます…。

努力の仕方が間違っていることに気づかないのは滑稽で、なおかつ悲しいものですね。

父親の現在

はじめに結論を言います。

宇随父が「鬼滅の刃」本編中、また本編終了後どうなったかは不明のままです。

作中で宇随家の関係者が宇随や雛鶴たちに接触することはなかったし、エピローグでも宇随たちは穏やかな日々を過ごしていることが描かれています。

また宇随から父親や一族のほうにアプローチすることはないため、その後の生涯で会わなかった可能性が高いです。

(一時期宇随は一族を自分の手で滅ぼすべきかと苦悩したそうですが、結局それは実行しませんでした)

宇随の父親や弟については回想シーンと公式ファンブックのみでしか語られないものの、どう考えても努力の仕方を間違っています。

である以上、父親にしても弟にしてもその後の人生などたかが知れていると思います。

一族を守りたいのであれば時代に合わせて起業するのだってありだし、忍で在りたいのであれば持てる人脈を潰してでもお得意様でも作るべきだったと思います。

いずれにしても宇随父の現在がどうであれ、音柱・宇随天元には無関係な話ということですね。

 

 

宇髄天元の弟は上弦の鬼(伍)になる?

「宇随天元の弟が上弦の伍になるのではないか?」

その噂の根拠の1つとして鬼殺隊員の身内が上弦の鬼になっている事が多いのが挙げられます。

新上弦の陸として登場した善逸の兄弟子「獪岳」、日の呼吸の使い手である継国縁壱の兄「黒死牟(継国 巌勝)」がそれです。

上弦の肆は別格として扱われていた女鬼「鳴女」におさまったものの、こうした共通点から宇随弟の名が挙がったわけです……が、実際はただの噂になりました

このあたりについて少し説明していきましょう。

善逸の兄弟子は新上弦の陸

新・上弦の陸は善逸の兄弟子「獪岳」です。

真面目で努力家ではあるものの独善的かつ強い承認欲求を持っており、また自尊心も高い一面も有していました。

そのため自身の未熟さや弱いところに関してはすっぽりと抜けており、それどころか誰からも特別扱いされないことに不満を抱いていたようです。

元は岩柱・悲鳴嶼行冥が面倒をみていた孤児ですが、寺の金品を盗んだことから同じく寺の孤児たちから追い出されます。

その後鉢合わせた鬼に悲鳴嶼と孤児たちを売ると、そのまま放浪し育手「桑島慈悟郎」に拾われました。

運がいいことに獪岳は「雷の呼吸」の才能に恵まれており、善逸とともに桑島のもとで修業しながら暮らします。

しかし彼は先述した性格から「鬼を討つ」よりも「自分が生き残る」ことを重要視しています。

それは上弦の壱・黒死牟と遭遇した時にいかんなく発揮され、命乞いをした結果獪岳は鬼化しました。

そうして「無限城編」にて空位になった上弦の陸の後継者、新・上弦の陸として登場を飾ったのです。

黒死牟は日の呼吸始祖の兄

黒死牟は上弦の壱で、鬼舞辻無惨を除けば事実上鬼側における最強格です。

刀を佩いた侍という出で立ちで他の鬼と比べたら人のカタチを保っている部類ですが、その顔面は三対六つの眼が浮かび出ています。

この多眼は明確な説明はないものの、黒死牟の双子の弟こと日の呼吸始祖・継国縁壱を意識しているからではないか?

と考えられています。

縁壱は鬼殺隊にとって基本中の基本、呼吸法を生み出した重要人物です。

縁壱が呼吸法を生み出せたのは、彼自身が物心ついた時から会得していた超人的な身体能力のおかげでした。

相手の体内を見極められる視界「透き通る世界」などを、戦いにおいて”神様から愛されている”と思われるほどに埒外な才能を持っていた縁壱。

そんな彼を7歳のときに知り、また実は左半身を麻痺していた母を支えていたことを知った当時の黒死牟は強い嫉妬と憎悪に苛まれます。

幼い頃に黒死牟は「日の本一の侍になる」ということを夢見ており、生まれたときから「痣」が発現していたために忌み子として扱われていた縁壱を哀れんでいました。

ところが自身の夢も認識も全て取るに足りないものだと思い知らされた黒死牟はその後も縁壱の才能に取り憑かれます。

「部下が殺されたから」という建前を使い、家も妻子も捨てて鬼殺隊に入り「月の呼吸」を生み出していっときは縁壱の強さに近づきました。

しかし「痣」の代償によって24歳までしか生き残れないと知ると絶望の淵に立たされる黒死牟。

そんな時に無惨の誘いを受けて鬼化を決意し、寿命を克服し現在に至ります。

ちなみにこの時黒死牟は無惨への手土産として当時の産屋敷当主の首を持参するのですが、この事件で生まれたのが「隠」だったりします

宇随弟は新上弦の伍ではない

「無限城」が始まる前に、

  • 上弦の肆、半天狗
  • 上弦の伍、玉壺
  • 上弦の陸、妓夫太郎&堕姫

が撃破されたため、そこに

  • 新上弦の肆、鳴女
  • 新上弦の陸、獪岳

が据え置かれました。

そのため連載当時は「新上弦の伍になるのは誰か?」と囁かれ、その候補として宇随弟が挙がっていたのです。

しかし宇随弟は新上弦の伍にならず、本編には一切登場していません

これについては色々噂がありますが、もしも宇随が柱を引退していなければパワーバランスを均等にするために登場していた可能性はあるかと思います。

とはいえ宇随弟は宇随にとっては振り切らなくてはならない過去の1つ。

おまけに獪岳の急ごしらえを考慮すれば上弦の鬼だったとしても強いとは限りません。

それなりに強い鬼として登場するもののその力は弱く、辛い思いをしながら宇随が頸を斬る……といった展開もあったかもしれませんね。

 

【鬼滅の刃】宇髄天元の父親や弟まとめ

  • 宇随家は弟妹9人だったが、宇随父が強いた修行のせいで宇随と2歳下の弟をのぞいて全員死んだ
  • 宇随父は冷徹な人でなしで、それは生き残った弟にも引き継がれている
  • その弟は新上弦の伍の候補として挙がった時期があったが、結局本編に登場しなかった

宇随の家族に関しては回想シーンで語られるだけで、そのまま詳細がプッツリと切れています。

そのことに居心地の悪さを覚えている読者もいるようですが、宇随父は現代で言えば「毒親」です。

その影響から抜け出せなかった宇随弟はどうあがいても救えませんね。

もしも宇随が手を伸ばしてもそのまま毒に呑まれていたかもしれないため、個人的に接触がないことにホッとしています。

ちなみにそんな宇髄天元の強さや呼吸については下記でまとめています。

【鬼滅】宇髄天元は最後に死亡する?能力・武器などの強さや過去についても

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