オーバーロード・エンリは死亡していた?小説とアニメの違いネタバレ

2022年7月28日

『オーバーロード』に登場する人気キャラの1人であり、カルネ村の重要人物「エンリ」

アインズが初めて接触した異世界の人間だったり、ナザリックに招待されたりと村娘という立場を超えてしまっている彼女。

そんなエンリは「実はアニメ化される段階で死亡させる予定だった」という衝撃の噂がついて回っています。

一体どういうことなのか?

原作小説とアニメのエンリの設定の違いについても含めて解説してきましょう。

 

オーバーロード・エンリは死亡していた?

ネットでエンリについて調べてみると「死亡」という予測ワードが出てきたりします。

「オーバーロード」ではアンデッドがいたり、死んだとしても遺体が破損していなければ蘇生が可能だったりなど生死が結構ゆるい世界です。

「だとしたらエンリは本当は死亡する予定だったの?」

そういった可能性について含め、ここではその謎に迫っていきましょう。

小説では死亡する予定だった

『オーバーロード』はもともとはWEB上の小説投稿サイト『Arcadia』『小説家になろう』で連載がされた作品です。

その後ライトノベル化されたわけですが、エンリの動向はWEBと小説では少々違っていたります。

エンリの場合、WEBと小説の違いとして描かれようとしていたのはエンリの生死でした。

というのも「オーバーロード」の作者丸山くがね先生は、WEBと小説の違いを出すためにエンリを死亡させようと考えていたのです

「オーバーロード1巻に関する作者雑感」

(中略)

エンリさん。

最初はweb版との違いを出すために、エンリさんはさっさと殺す予定でした。

女キャラいらねーなどとは少ししか考えてませんよ。

バスの代わりにアルベドが部屋にいて、行こうとして呼び止められたりした結果……みたいな。

で妹はナザリックに連れてきて……。

でもそこまでやることも無いかと考えました。

確かにweb版との違いを出すことは重要かもしれませんが、書籍から入った人が敬遠するような話にするのは不味いと考えて直ぐに破棄しました。

今後もちょろちょろっと出してあげたいキャラです。

ちなみにエンリさんのカラーイラストもso-binさんが書いてくれているんですけど、皆さんが見る機会はあるんでしょうか……勿体ない……。

個人的には第3章のカラーイラストの小さなエンリさんが笑えて良いんですけど。

(出典:小説家になろう「オーバーロード1巻に関する作者雑感」

詳細なことは描かれていないものの、上記の「妹ネムを引き取る」というコメントからおそらく物語冒頭のカルネ村襲撃事件で命を落とすはずだったと推察できます。

現に色々と違う展開が起こっているゲームアプリでは、混沌獣なるモンスターから負傷した村人を守るためエンリ自らが囮に。

その後、エンリは引きちぎられた片腕だけを残して行方不明になりました。

言うまでもなく、ゲームアプリのこの展開は「小説でボツになったエンリ死亡を盛り込んだもの」と考えられています。

死ななかった理由

上記に引用した「オーバーロード1巻に関する作者雑感」にもあるように、エンリが死ななかった理由をこう書いています。

書籍から「オーバーロード」を知った人が嫌がりそうな話にするのはマズいと考えた

「オーバーロード」を多少知っている人なら「何をいまさら」とツッコミたくなりそうなコメントですね。(笑)

ナザリック勢が大半が腐っているとはいえ、異世界サイドをボコボコにしていく様にはついていけないこともあります。

けれども作者の立場から考えた場合、いかに「オーバーロード」という作品に興味を持ってくれるかが大事だとも思います。

そのため「オーバーロード」の導入部分である1巻では、異世界トリップした主人公が困っている異世界の人間を助けるような古典的ななろう系作品のシチュエーションにし、その後徐々に自分が書きたい描写を展開していったのでしょう。

要するに導入部分でアクを出すよりも、まずは読者の「これが見たい!」というニーズに丸山くがね先生が応えようとした結果、エンリは死ななかったと考察できるわけです。

 

 

小説とアニメの違いネタバレ

ここでエンリにまつわる小説とアニメ、ついでにWEBとの違いを比べていきましょう。

小説版

まずはエンリの代表アイテム「小鬼将軍の角笛」を使って、カルネ村の復興に奔走するところが描かれています。

その結果、いつのまにか村人たちからも召喚したゴブリンたちからも頼られるリーダーとして祭り上げられました。

その後は幼なじみである「ンフィーレア」との恋愛模様が描かれますね。

ここはなにかと癖の多い『オーバーロード』のストーリーの中でも、心が洗われるような純粋な気持ちにさせてくれる回です。(笑)

そして再びカルネ村にスポットライトが浴びた際には、エンリは重要キャラとして主役級の活躍を見せます。(原作8巻、アニメでは第3期)

エンリの人気が高まっていく流れが分かりますね。

アニメ

アニメ版はそのほとんどが小説版と一緒でした。

ただしストーリー全体に端折られているところが多いのも事実で、やはり細かい描写も描かれていると言えば小説版のほうが楽しめるといえますね。

WEB

WEB版ではアインズに助けられて「小鬼将軍の角笛」を貰うところまでは一緒の展開です。

その後は村を守るため、また成り行きでゴブリン&オーガを従わせるリーダーとなりました。

小説・アニメとの違いで、エンリに従っているゴブリン&オーガたちと言葉を交わした冒険者たちの話に尾ひれがついていき、エンリには「血塗れのエンリ」(あるいは「鮮血のゴブリン大将軍」)という呼び名がつきます。

このことからも周囲からのイメージは、カルネ村のリーダーではなく凄腕の傭兵隊長として恐れられていくことに。

さらに大きな違いで、ンフィーレアとの恋愛模様は描かれていません

WEB版だけを読んでいる人とアニメの展開しか知らない人とでは、エンリに対して全く違った印象を抱くことになりそうですね。

また小説で再登場し活躍したのは本編でしたが、WEB版では外伝での取り扱いです。

つまりエンリはWEB版では重要なキャラとして扱われておらず、出番がかなり少なく設定されているんです

けっこう意外ですよね?

以上がWEBと小説におけるエンリの違いでした。

 

まとめ

  • 小説のエンリはWEBとの違いを出すために死亡する予定だった
  • エンリが死ななかったのは小説から入った読者が嫌がらず「オーバーロード」に入り込みやすくするための作者の都合
  • 小説&アニメではエンリはほぼ同じ活躍であるものの、WEBでは外伝に登場したり傭兵隊長扱いされていたりなど扱いが大きく異なっている

いよいよ第4期が始まった「オーバーロード」。

いちおうエンリの再登場はありそうですが、3期のような活躍はなさそうです……。

ですがいかに勝ち組になった異世界の人間とはいえ、この先何があるのか分かりません。

本来予定されていたエンリの死亡が作者の都合でボツになったように、この先も作者や展開の都合でやっぱり命を落とす展開になることも無くはないのです。

できればエンリにはこのまま清涼剤でいてほしいですね。(^_^;)

エンリの強さや活躍についてはこちらの記事で。↓↓↓

オーバーロード・エンリの正体は将軍?強さやゴブリン召喚能力の条件も

 

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