【よう実】タイトルの意味とは?アニメ題名に偉人の名言がある理由も

2022年7月4日

2017年7月に第1期を放送した「ようこそ実力至上主義の教室へ」(以下「よう実」)。

ついに待ちに待った第2期が2022年7月から放送され、また第3期は2023年が放送予定!

第1期は海外でも高い評価を受けながら、賛否も多く大変注目を浴びる作品になっています。

そんなよう実ですが、作品の内容もさることながらタイトル名が非常に個性的です。

そしてなぜか、その回のタイトルに「過去の偉人の名言」が使われています。

そこでこの記事では、

  • 「よう実」のタイトルに込められた意味について
  • どうして「よう実」のタイトルには偉人の名言が使われているのか?

という事について解説していきます!

第1期のネタバレも含みますのでご注意ください。

 

目次

【よう実】タイトルの意味とは?

ここでは「よう実」こと”ようこそ実力主義の教室へ”というタイトルについて、

何が実力主義なのか?

どうしてこんなタイトルなのか?

という事を解説していきます!

学校のシステムがタイトルに影響

まず、『よう実』の舞台は全国屈指の名門校である高度育成高等学校です。

この高校は全寮制で広大な土地を保有し、ある種街のようになった場所です。

ですが、卒業までは学校行事以外で敷地外に外出することも、外部との連絡を取ることも出来ません。

そんな高校で物語は繰り広げられていくわけですが、当然普通の高校ではありません

クラスはA~Dのクラスで分けられ、最上位クラスであるAクラスでは希望する就職先、進学先にほぼ100%受かります!

しかし、Bクラス以下にはその確約はありません。

しかも最低ランクになってしまった生徒には『退学処分』という結末が待っています。

ならみんなAクラスに入りたいですよね。

どうやってクラスは分けられるのでしょう?

クラス分けは生徒の実力を加味して行われます。

しかしながら、成績優秀者ならAクラスに入れるかというとそういうわけはありません。

文字通り「実力」を問われます。

この実力とは将来へとつながっているシステムであるともいえます。

テストの点数だけではなく授業態度、遅刻や欠席、基本動作と言われる当たり前のことが出来ているか。

それらを総評して「実力至上主義」となっています。

当然素行不良だったり、周りと軋轢を生んだりするような生徒は評価されないのです。

 

 

アニメ題名に偉人の名言がある理由

「よう実」では毎回アニメ題名、サブタイトルに偉人や哲人の名言が引用されています。

当然意味なく引用されているわけではなく見事に各話と名言はリンクしていきます

なぜ偉人の名言?

なぜ偉人を使用しているのか、それはこの「よう実」という作品が哲学的テーマを持った作品であることが大きな理由でしょう。

例えば本当の平等とはなんだろうか、本物の実力とは何だ?

そんな問いの意味を持たせるために使用され、またそれはまるで名言を表現するためにお話を作ったのではないのか?と思わせます。

次ではそんな偉人の名言を各話12話分見ていきましょう!

 

 

哲学者の名言・セリフまとめ

ここでは実際に『ようこそ実力至上主義の教室へ』で使われていた哲学者の名言やセリフを紹介しようと思います。

けっこう数があるので、先ずはタイトルを一覧化しておきましょう。

第1話:『悪とは何か―弱さから生ずるすべてのものだ』

第2話:『才能を隠すのにも卓越した才能がいる』

第3話:『人間は取引をする唯一の動物である。骨を交換する犬はいない。』

第4話:『他人が真実を隠蔽することに対して、我々は怒るべきでない。なぜなら、我々も自身から真実を隠蔽するのであるから。』

第5話:『地獄、それは他人である。』

第6話:『嘘には二種類ある。過去に関する事実上の嘘と未来に関する権利上の嘘である。』

第7話:『無知な友人ほど危険なものはない。賢い敵のほうがよっぽどましだ。』

第8話:『汝等ここに入るもの、一切の望みを捨てよ。』

第9話:『人間は自由の刑に処されている。』

第10話:『裏切者の中で最も危険なる裏切者は何かといえば、すべての人間が己れ自身の内部にかくしているところのものである。』

第11話:『しかし、概して人々が運命と呼ぶものは、大半が自分の愚行にすぎない。』

第12話:『天才とは、狂気よりも1階層分だけ上に住んでいる者のことである。』

さて、あなたはこの名言が誰のモノか検討はついたでしょうか?

順番に偉人名とその意味を解説してきます!

第1話『悪とは何か―弱さから生ずるすべてのものだ。』F・W・ニーチェ

第1話はニーチェの名言です。

第1話ではこの高校のシステムにより、全生徒につき10万円相当のプライベートポイントが支給されます。

さらに授業中は私語に居眠り、はてはサボリですらも黙認と我が世の春といわんばかりの待遇。

そんな学生たちの多くは自堕落な生活を送ります。

もちろんそんな都合がいい話はなく、クラス単位で評価される事は知らされていなかったとはいえ、当然学校からの評価は大きく下がることに。

人間は誘惑により自堕落に落ちる弱さ、はたまた、卒業後の進路のために努力をしようとこの高校を志した気持ちはどこへやら…。

それらを貫徹できない意思の弱さ。

それらを悪と呼ぶのでしょうか?

色々な悪を探してみるのも面白いかもしれません。

第2話『才能を隠すのにも卓越した才能がいる。』ラ・ロシュフコー

第2話の名言はラ・ロシュフコーです。

第1話で明かされた、この学校のシステム。

まさに「実力主義」の事実をしり、自堕落な生活を犯した生徒たちは突然の極貧生活に追い込まれます。

さらに今後試験で赤点をとると即退学という厳しいルールまで告げられます。

何とかしなくてはならない。

そんな中、主人公である綾小路清隆は中間の成績といった一見さえない男。

しかしこの主人公を表す言葉こそ、この題名である名言であるといえます。

”実力を隠している系”主人公として、遺憾なくその才能を発揮していますので必見です。

ちなみにラ・ロシュフコーは才能を隠せず、その才能を周囲に振りまいていた人物であるので、もしかしたら皮肉の可能性もあるのかもしれませんね(笑)

第3話『人間は取引をする唯一の動物である。骨を交換する犬はいない。』アダム・スミス

第3話の名言はアダム・スミスです。

第3話では、綾小路は先輩から過去問を売ってもらいます。

さらに赤点をとってしまった須藤健の点数を先生から売ってもらうというとんでも行動にでます。

一見して3話の題名から察すると「人間はなんでも取引できるものなのだ」と言いたげに見えます。

しかし、本質的には別なものを指していると思われます。

それはアダムスミスの国富論には”物々交換が進むと分業につながる”というもの。

須藤健は学力に関してはおざなりかもしれません。

しかし、身体能力は高いのでそれを活かす分業があるのではないだろうか?

そう思わせる展開でした。

第4話『他人が真実を隠蔽することに対して、我々は怒るべきでない。なぜなら、我々も自身から真実を隠蔽するのであるから』ラ・ロシュフコー

第4話はまたもラ・ロシュフコーです。

第4話では実は様々なキャラクターにこの言葉が当てはまっていきます

第4話でラブレターをもらった一之瀬帆波はその相手に返事をせず、綾小路に仮の恋人役を依頼することで彼氏がいることをアピールしようとします。

しかし、綾小路は相手の想いに応えるべきだと諭します。

結果彼女は真実を隠蔽することはなかったわけです。

しかし、一歩違えば真実は隠蔽されていたでしょう。

相手を傷つける行為を行わなければならない時、多くの人は彼女の初期の選択を責められはしないでしょう。

 

第4話後半ではCクラスの生徒と揉めてしまった須藤が暴行事件の加害者になりますが、須藤自身は正当防衛であると主張します。

つまり、Cクラスに冤罪をかけられるわけです。

しかし、それを怒るべきでない理由は須藤の普段の素行の悪さがあるからです。

どっちもどっちと言ってもいいのかもしれません。

まさに題名のように真実を隠蔽しているのです。

また、主人公の綾小路は自分自身の実力・第3話終盤で櫛田桔梗が見せた本性など、この物語の登場人物は一癖必ずあるのかもしれません。

第5話『地獄、それは他人である』ジャン=ポール・サルトル

第5話はジャン=ポール・サルトルです。

今回の名言はなんのこっちゃという言葉でしょうか?

しかし響く人には納得できる名言ではないでしょうか?

サルトルの思想は「自分で選んだわけでもないのに人の目を気にすると、自分自身の行動が制限されてしまう」と言っています。

”精神的な自由を失う”というような意味ではないでしょうか。

第4話で正当防衛をの証拠を探さなくてはならなくなり、Dクラスのクラスメイト佐倉愛里が須藤の正当防衛を目撃していました。

しかし、彼女は他人に対して心を閉ざしていて証言を拒否します。

証言者を欠いた状態で始まった審議、さらに堀北鈴音の兄で生徒会長の堀北学の存在により、堀北鈴音は委縮して話せなくなってしまいます。

このように二人の人物が他人の存在によって精神的な自由失ってしまった、そんな意味なのではないでしょうか。

第6話『嘘には二種類ある。過去に関する事実上の嘘と未来に関する権利上の嘘である。』ジャン=ジャック・ルソー

第6話はジャン=ジャック・ルソーです。

第6話では審議を有利にすすめるため、事件現場にダミーの監視カメラを設置してあたかも事件当時もカメラがあったかのように装う作戦に出ます。

この題名の事実上の嘘は「須藤から一方的に殴られた」という嘘。

そして、権利上の嘘は「映像証拠があるから退学させられる」という嘘

ただ、少し権利上の嘘に関してはそういう事なのか?と思う部分もあります。

よかったら、考察してみてくださいね!

第7話『無知な友人ほど危険なものはない。賢い敵のほうがよっぽどましだ。』ラ・フォンテーヌ

第7話はラ・フォンテーヌです。

題名とあらすじがとてもわかりやすい第7話ですね。

1学期が終了し夏休みとなって、Dクラスの4名の男子生徒がプールで盗撮をたくらみます。

これ犯罪です。

これこそがまさに無知な友人なんですね。

捕まったらそのまま退学で、Aクラスになるどころの話ではありません。

では賢い敵とは何なのか?

これは他クラスのリーダーたち=賢い敵であり、更衣室へ向かう彼らの注意を引くのは賢いがゆえに行動を誘導できる。

そんな雰囲気がとてもわかりやすいお話でした。

第8話『汝等ここに入るもの、一切の望みを捨てよ。』ダンテ・アリギエーリ

第8話はダンテ・アリギエーリです。

この第8話も分かりやすい題名でしたね。

ここから物語は豪華客船編を経て、無人島編へ移っていきます。

そうです、サバイバルの始まりです。

しかし第8話冒頭で綾小路は外部の人間の圧力があり、退学を要求されている事を知ります

ここからもしかしたらタイトルのように、彼にとっての望みを捨てなければならないことになるのかも知れないのでしょうか…?

第9話『人間は自由の刑に処されている』ジャン=ポール・サルトル

第9話はまたジャン=ポール・サルトル

”自由というのは常に自分の意志で決断しなければならない”そんな意味になります。

無人島サバイバルでは学校側にポイントを支払うことにより有利に進められる道具の購入もできますが、ここでポイントを使用すれば当然クラスポイントはマイナスになります。

個人の自由とクラス単位での自由を天秤にかけての決断をせまられる。

決断することに大きな苦しみがある、まさに自由の刑に処されるといえるのでは…?

第10話『裏切者の中で最も危険なる裏切者は何かといえば、すべての人間が己れ自身の内部に隠しているところのものである。』キェルケゴール

第10話キェルケゴールです。

さて、無人島サバイバルも中盤に差し掛かったころ、Dクラスの女子の下着が消える事態が発生します。

当然女子はクラス内の男子が盗んだものと思い騒動に。

実際下着は男子が持っていますが、題名から濡れ衣なのでは…?と示唆しているように思えます。

また今回の真犯人はモノを盗み、冤罪を発生させる危険な本性を今まで隠していたという意味なのではないでしょうか。

しかし第4話などを見ていると、この学校の生徒はみんな本性隠しすぎていて怖いですね(笑)

第11話『しかし、概して人々が運命と呼ぶものは、大半が自分の愚行にすぎない。』ショーペンハウアー

第11話はショーペンハウアーです。

第11話では堀北鈴音が体調不良にもかかわらず、リタイアのペナルティ回避のためになんとか乗り切ろうとするものの見事にキーカードを盗まれてしまう失態を犯します。

まさに、体調不良を押して残ったがゆえ運命か。

引くべき時に引く、押すべき時に押す。

これがないと、運命だったと諦めざるを得ない結果を引くことになるのでしょう。

第12話『天才とは、狂気よりも1階層分だけ上に住んでいる者のことである。ショーペンハウアー

第12話もショーペンハウアーです。

堀北鈴音のリタイアに加え、リーダーの判明とDクラスは惨敗確実になってしまいます。

しかし綾小路の水面下での活躍が光り、その実力を隠しながら天才的と言える才能をいかんなく発揮します。

結果Dクラスは4クラス中最高ポイントを獲得

さらに友だちや仲間は必要がないと言っていた堀北に手柄を渡し、仲間を得られるようにする万能さ!

これはもう優秀すぎますね。

しかし、彼は心の中でこう言います。

「仲間だとは思っていない」

怖い、まさに狂気。

題名になるように、綾小路は天才であるが故に狂気の階層の住人と紙一重ということを示唆しているのでしょう。

 

まとめ

  • アニメ「よう実」タイトルには偉人の言葉が使用されている
  • 偉人の言葉が使用される理由は「よう実」という作品自体が哲学的テーマを持った作品だから
  • アニメタイトルとその意味に沿ったあらすじが各話に展開されている

いかかだったでしょうか?

2022年7月に2期2023年3期とアニメ放送が予定されていて、3期まででとりあえず1年生編を描き切るそうです。

今後も哲学的なテーマをどんどん扱っていくのだろうと思いますが、教育という部分に一石を投じる部分。

そして「いや、倫理的にそれはなしだろう」と評価せざるを得ない部分があったりします。

そもそも冒頭での生徒たちに対して「放任する前に告知してやれよ、告知義務なしのだまし討ちってどうなんだ?」と個人的には思ったり。

そんな賛否両論、考察がこの作品の楽しいところなのかなと。

「実力を隠して暗躍する主人公かっけぇ!」と思う方は是非視聴されてはいかかでしょうか?

 

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