鬼滅・不死川実弥はなぜ人気?アンチが嫌いから好きになる魅力とは?

2023年5月29日

『鬼滅の刃』の風柱・不死川実弥と聞いたら、砂を噛んだような顔をする人がいるかもしれません。

いかに「鬼滅の刃」が人気とはいえ、そこには好きなキャラや嫌いなキャラもいるかと思います。

そうした意味では実弥は決して好かれるようなキャラではないでしょう。

しかし実弥にとってそれはどうでもいい一方で、本望でもあるのです。

実は原作漫画を読破したファンからは、不死川実弥はすごく人気の高いキャラなんです!

  • なぜ実弥は嫌われることを望むのか?
  • そもそもどうして人気で、アンチや嫌いだった人が好きになるのか??

今回は実弥の人気や魅力について考察していきます。

 

鬼滅・不死川実弥はなぜ人気?

実弥は人気が高いキャラで、第1回および第2回の人気投票では上位にいました。

特に第2回の人気投票は顕著で、「無限城編」の活躍で心を奪われたファン(主に女性)は大勢いるようです

ここではそんな実弥の人気について説明していきましょう。

人気ランキングの順位

まず「鬼滅の刃」公式の人気投票、もとい「週刊少年ジャンプ」で行われた人気投票の結果を見ていきましょう。

「鬼滅の刃」は「週刊少年ジャンプ」での連載中、第1・2回の人気投票が行われました。

前者は2017年、ちょうど「無限列車編」が連載していたころです。

対する後者は2019年、「無限城編」がいよいよ佳境に差しかかったころでした。

そのため第1・2回における人気投票のランキングの順位は大きく変動しており、当然ながら第2回の投票数は爆発的に上がっています。

折しも「鬼滅の刃」の人気をさらに集めたアニメ「立志編」が放送した年でもあるため、その影響があったと思われます。

……さて、そんな人気投票における実弥の人気と言えば?

  • 第1回:15位(207票)
  • 第2回:9位(5716票)

といったように順位が繰り上がっており、「鬼滅の刃」の注目度が上がったことを踏まえてもトップ10入りする人気キャラです。

好きではない人には抵抗を覚えるかもしれませんが、どのようなキャラや作品であっても人気がある以上そこにはちゃんとした理由があります。

美少女・キャラ・急展開なストーリー……。

ファンの心を鷲掴みにするポイントは多種多様であれど、心を奪われたファンがそこにいるのは確かな事実です。

ファンの声

そんな心を奪われたファンたちの声を軽くではあるものの、ご紹介していきます

↓↓↓↓

頼れる兄貴肌全開!といった感じですね!

この意見を見ると、アニメ3期から彼の魅力がお披露目されそうですね。

これはビジュアルも含めの投稿なようですね(^^)

Twitterで「実弥 好き」「実弥 かっこいい」など好意的なワードを入力すると、あっという間に数多くのツイートがヒットします。

もちろんツイートのなかには「好きじゃない」といったアンチもあるものの、実弥に大勢のファン(特に女性)がいるのは確かです。

 

 

アンチが嫌いから好きになる魅力とは?

アニメ1期「柱合会議編」で禰豆子を傷つけたことで嫌われ役となった実弥ですが、その本質が徐々に明らかになったことで好きになった人は数多くいます。

それは本音を隠して大切なものを危険から遠ざけようとした兄心しかり、その見た目に反したギャップしかりです。

ここでは嫌われ役だった実弥の本心が明かされる経緯について触れていきましょう。

序盤は嫌われ役だった

実弥が初登場を飾ったのは「柱合会議編」で、この時の実弥はいわゆる嫌われ役でした。

鬼を連れた鬼殺の隊士こと炭治郎に柱たちはそれぞれ浮足を立たせますが、そんな中で禰豆子の存在を絶対に認めようとしなかった柱の1人が実弥です。

この時、実弥は

  • 箱の外から禰豆子を串刺しにする
  • 自らの腕を切り裂いて襲いかかるように仕向ける

など挑発行為をしました。

この行為が実弥というキャラの第一印象、「嫌なやつ」を抱かせたポイントといっても過言ではありません。

主人公の大切な妹(ヒロイン)をいじめたわけですから、アンチがいてもおかしくないでしょう。

その後禰豆子は実弥にそっぽを向いたことで「人間を襲わない」という証明をひとまず行い、その場は一応収束します。

「鬼は皆殺し」という誓いを立てている実弥も渋々認めるものの、実はこれがかなり重要な意味があったことが後に判明しました。

この重要な意味についてを踏まえて禰豆子を理解した実弥。

禰豆子の意思の強さを、鬼に対する殺意と憎悪を抱く実弥とて認めざるを得なかったというわけです。

このかなり重要な意味とは何なのか?

こちらの記事で解説しております。↓↓↓

鬼滅の刃・不死川実弥の顔が傷だらけの意味は?隊服が殺である理由も

優しさ

実弥にスポットライトが浴びるようになったのは「刀鍛冶編」、正確には弟・玄弥を通してでした。

玄弥が実弥に再会した際にも、

「テメェみたいな愚図、俺の弟じゃねぇよ 鬼殺隊なんてやめちまえ」

と突き放されたことが分かりました。

その後「柱稽古編」では「鬼を喰ってきた」と自身の能力を告白した玄弥に対し、とうとう両目を潰そうとします。

直後、炭治郎が乱入したことで玄弥は失明はしなかったものの、兄に辛く当たられることに落ち込みました。

しかし炭治郎は悲鳴嶼の修行を受けている最中に、

  • 「鬼殺隊に入った事をすごく怒ってはいた」
  • 「でも憎しみの匂いは少しもしなかった」

と告げます。

そんな炭治郎の励ましが事実だと判明するのは上弦の壱・黒死牟戦です。

  • 「……テメェは本当に どうしようもねぇ弟だぜぇ」
  • 「テメェはどっかで所帯もって家族増やして爺になるまで生きてりゃあ良かったんだよ」
  • 「お袋にしてやれなかった分も弟や妹にしてやれなかった分も お前が お前の女房や子供を幸せにすりゃあ良かっただろうが」

おもむろに実弥が吐露したのは弟に辛く当たる理由そのもので、それは「弟には普通の生活をしてほしい」という兄としての心だったのでした。

実際に黒死牟戦が終了した後、真っ二つにされながらも鬼化によって生きながらえていた玄弥に駆け寄り、

  • 「大丈夫だ 何とかしてやる 兄ちゃんがどうにかしてやる」
  • 「迷惑なんかひとつもかけてねぇ!!」
  • 「頼む神様 弟を連れていかないでくれ!」

と泣き叫びます。

この後、悲鳴嶼の叱咤によって何とか立ち上がって無惨戦に挑む展開に多くの読者が心を揺さぶられました。

このように実弥は優しい人物で、公式ファンブックでは泣いた赤鬼(厳密にはそこに登場する青鬼)を地で行く人と評されました。

それは無惨戦が終わり、生き残った柱の1人として最後の柱合会議に参加した後でも描かれています。

会議が終わった後に偶然、人間に戻った禰豆子と鉢合わせするのですが。

実弥はかつて「柱合会議編」で禰豆子に行なった暴挙を思い出し、気まずそうにあらためて謝罪をしました。

しかし禰豆子はケロッとしており、笑顔で受け答えする禰豆子に弟・玄弥の面影を思い出します。

そして最愛の母親と同じく、優しい笑みを浮かべながら頭を撫でるのでした。

(ちなみにその慈しみに禰豆子も赤面する反面、その現場を目撃した善逸は実弥のことを敵認定しますw)

これは不器用な実弥のこれまでの行いに対する精一杯の謝罪であり、これから人間として再び生きていく禰豆子に向けたエールだったんだと思います。

カッコいい

「鬼滅の刃」のキャラは誰もがカッコいいですが、実弥の格好良さは

  • 見た目
  • ギャップ
  • 漢らしさ

だと思います。

まず見た目ですが、鋭い目つきに傷だらけの体、着崩した隊服という伊之助とは違ったワイルドさがあるのがポイントです。

だというのに「柱合会議編」で炭治郎が思ったように礼儀正しいところもあり、そのギャップもまたカッコいいポイントでしょう。

そして漢らしさですが、「鬼は皆殺し」という誓いを決してブレさせていないこと。

「大切なものを守るためなら自分は嫌われてもいいこと」と決意していることや、無惨戦にて再起不能になっても立ち上がり食らいついたことなどが挙げられます。

 

まとめ

  • 実弥は人気が高いキャラで、大勢のファンがいる
  • 実弥の人気は嫌われ役になってでも大切なものを守ろうとする優しさによるもの
  • 他にも見た目やギャップ、漢らしさがカッコいい

実は実弥の口調は意識したもので、本来は別なものです。

何故わざと間延びしたり威嚇したりするような口調なのか?

それは威嚇のため、そして隊士たちを引き締めるためのものらしいです。

実弥は治安の悪い場所を転々としていたので、あの口調はそこで培われたものだそうですが。

好きなものがおはぎといい、玄弥への態度といい、損をするタイプといっても過言ではありませんね。

けれど実弥にとって大切なものが報われることこそが大切で、自分が損することなどどうでもいいのでしょう。

それが実弥が風柱にまで登り詰めた強さの秘密なのでしょう。

また、そうしたところに魅力を感じて心を奪われた人がいる。

それが実弥の人気の理由です。

ちなみに先程挙げた実弥の魅力で、”鋭い目つきに傷だらけの体、着崩した隊服”と紹介しましたが。

この”傷だらけの体、着崩した隊服”には意味があるのですが、その理由についてはこちらの記事で解説しています。

鬼滅の刃・不死川実弥の顔が傷だらけの意味は?隊服が殺である理由も

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