上弦の陸(六)獪岳(かいがく)の名前の意味は?血鬼術や善逸との呼吸の違いも

2021年11月18日

この記事では『鬼滅の刃』に登場する上弦の陸(六)に新たに選ばれた人物、「獪岳」について深堀りしていきたいと思います。

堕姫&妓夫太郎の後釜になった新上弦の陸。

それは善逸のかつての兄弟子でした。

アニメ派の方には「那田蜘蛛山編」で兄蜘蛛と戦った善逸の回想シーンで登場したキャラ(CV.細谷佳正)といったら伝わるでしょうか?

原作ではあれ以降長く登場しなかったため、「桃先輩」と呼ばれていたそうです。

(善逸に桃を投げつけたため)

そんな兄弟子・獪岳は回想シーンで善逸はともかく、育手の桑島慈悟郎のことを「先生」と呼んで慕っていました。

あの様子を見たら「鬼に寝返るなんて……」と思うかもしれませんが、獪岳はそれを行うには十分すぎる素質を持った人物なのです。

この記事では主に、

  • 獪岳の名前の由来
  • 生い立ち
  • 扱う血鬼術や雷の呼吸

などについて知ることが出来ます。

 

上弦の陸(六)獪岳(かいがく)名前の意味は?

「鬼滅の刃」の登場人物たちの名前は少々変わっているものの、それは漢字1文字ずつにその登場人物にふさわしい意味が込められているからです。

例えば水柱・富岡義勇の場合、名前には“忠義、勇気”という意味が込められています。

確かに、第1話にて義勇が竈門兄妹を見逃さなくては「鬼滅の刃」という物語は終わっていました。

そういった意味では「勇気」をもって鬼を見逃すという判断をし、鬼殺隊に忠義を捧げたとも言えます。

しかし一転、鬼たちの名前はその鬼を嘲笑しているような意味に早変わりです。

例を挙げるなら「堕姫」で名前の漢字を分析すると、

堕:こわれてくずれている(おちている)

姫:高貴な女性(江戸時代、遊女を指していたこともある)

となります。

つまり「堕姫」という名前は「落ちぶれた遊女」のような意味が込められていると考えられます。

実際、消滅する間際に人間時代の記憶を取り戻した妓夫太郎は「酷い名前」と思うシーンがありますが、本当にそうですね。

名付け親は無惨なので、おそらく梅の人間時代のアレコレに因んでいると思います。

それなら獪岳は何か?

「獪岳」とはズバリ「たとえズルいことであっても、険しい山を登りたい」です。

それはまさに獪岳の心の空白、そしてエゴイストぶりを象っています。

名前の意味

獪岳の「獪」と「岳」という文字には、

獪:わるがしこい(ずるい)

岳:高くて大きな山(険しい山)

という意味になっています。

この意味を踏まえたうえで、獪岳に込められたものを考えると「たとえズルいことであっても、険しい山を登りたい」となるのではないでしょうか。

つまり「悪いことをしてでも特別になりたい」という意味になっていると思うのです。

それは獪岳が強い承認欲求の持ち主だからなんですね。

性格はクズ

善逸の師匠・桑島慈悟郎は修行から逃げる善逸に事あるごとに「兄弟子のようになれ!!」と叱りました。

鬼化したことを思えば信じがたいものの、当時の獪岳は真面目な努力家でした……。

ですが善逸の回想シーンで善逸に桃を投げつけたように良い兄弟子ではありませんでした。

当時の獪岳は己の力量に強い自信を持っており、修行を真面目にしない善逸を見下しています。

これは育手である悟郎が元・鳴柱(「雷の呼吸」の剣士が柱になった時の呼び名)ということも加わって

そもそも獪岳は強い承認欲求を抱えています。

善逸は「どんな時もアンタからは不満の音がしてた」、「心の中の幸せを入れる箱に穴が空いてるんだ」と獪岳の心の空白に気付いていました。

しかし弟弟子を見下す獪岳と兄弟子に馴染めない善逸は終始、上手くやり取りできません。

性格の不一致もあったのでしょう。

しかし一番の理由は善逸が「雷の呼吸 壱ノ型」しか使えず、獪岳は「雷の呼吸 弐ノ型」から「陸ノ型」しか使えなかったことが大きいです。

これにより、慈悟郎は「2人で1人の後継者」にしようと考えたものの、獪岳にはそれが我慢なりませんでした。

「格下な善逸と同列に扱われた」、「師匠は自分よりも善逸を贔屓している」

と考えるようになったのです。

慈悟郎の名誉のために言っておくと、そんなことはありません。

慈悟郎は鱗滝と同じく人格者で、善逸のことも獪岳のことも平等に思いやっていました……が、特別扱いされたい獪岳にはそれは悪手でした。

以来「雷の呼吸」の師匠と弟子たちはすれ違うようになったものの、決定打となったのは獪岳が上弦の壱・黒死牟に遭遇してしまったことです。

黒死牟に遭遇した獪岳はその圧倒的な存在感から恐怖と絶望に呑まれ、土下座をしてまでも命乞いをします。

それを聞き入れた黒死牟は獪岳に鬼化を提案。

実は上弦の鬼たちは無惨の細胞をたっぷり取り込んでいるため、無惨の許可さえ降りれば自分の血を飲ませるだけで普通の人間を鬼化できます。

こうして獪岳は黒死牟の血を飲んで鬼になったわけです。

これを知った慈悟郎は育手として、また元柱として責任を取るために切腹。

「介錯なしの切腹は地獄の苦しみを味わう」と言いますが、慈悟郎はあえてその道を選びました。

そして柱稽古の最中に、獪岳の裏切りと慈悟郎の自刃を知った善逸は無限城で待ち構えていた獪岳と対峙します。

この時、善逸は慈悟郎の最期を涙ながらに伝えるものの、

「俺は常に!!どんな時も!!正しく俺を評価する者につく」

「爺が苦しんで死んだなら清々するぜ」

「あれだけ俺が尽くしてやったのに俺を後継にせず テメェみたいなカスと共同で後継だとか抜かしやがったクソ爺だ」

「死んで当然なんだよオオ!! 爺もテメェもォオ!!」

「善悪の区別はついてるぜ!!俺を正しく評価し認める者は“善”!!低く評価し認めないものが“悪”だ!!」

といった迷言と共にエゴイストぶりを発揮。

出会った時からキレていた善逸もこの様に返しています。

「鬼になったお前を俺はもう兄弟子とは思わない」

「俺がカスならアンタはクズだ」

「壱ノ型しか使えない俺と壱ノ型だけ使えないアンタ 後継に恵まれなかった爺ちゃんが気の毒でならねぇよ」

ちなみに鬼殺隊士にも関わらず、なぜ獪岳が生き延びることを優先したのか?

それは元々鬼殺隊士になったのも単に生き延びる手段の一つでしかなかったからだと思います。

実は獪岳、慈悟郎に拾われる前は岩柱・悲鳴嶼行冥とともに寺で暮らしていました。

その時の悲鳴嶼は戦いなど知らない青年で身寄りのない孤児たちの面倒を見ており、獪岳もそのうちの1人でした。

……が、獪岳は夜に街をうろついていたところ鬼と遭遇し、自分と引き換えに悲鳴嶼と子供たちを差し出したのです。

悲鳴嶼は知らないことでしたが当時の獪岳は寺のお金を盗み出しており、それを知った子供たちから追放されていたのです。

そうして当てもなく街をさまよっていたところ鬼と遭遇し、自分が助かるために事件が起きました。

余談ですが、悲鳴嶼が事件の真相を知らなかったのは盲目で鬼に言われるまで獪岳がいないことに気づかなかったからです。

さらに悲鳴嶼の断りもなく獪岳を追放したことに後ろめたさを感じた子供たちが悲鳴嶼に隠したからというのもあります。

 

 

上弦の六・獪岳の血鬼術や善逸との呼吸の違い

獪岳の血鬼術も同門であった善逸と同じく「全集中・雷の呼吸」です。

しかし善逸はただの技でしかありませんが、獪岳は「体に亀裂が奔り、肉体を罅(ひび)割り続ける」という斬撃を繰り出します。

そのせいで獪岳の「雷の呼吸」は恐ろしい攻撃力を持っています。

しかし実際この獪岳が使用する雷の呼吸は、本当ならそこまで恐ろしくない技なんです。

一体どういうことなのか、説明していきましょう。

血鬼術について

獪岳の血鬼術は「全集中・雷の呼吸」ですが、正しくは鬼特有の異能と「雷の呼吸」が混ざったものです。

獪岳が放つこの「雷の呼吸」を受けたら体に亀裂が入ってひび割れ続ける効果があります。

鬼殺の剣士が鬼になれば、身につけていた呼吸法が血鬼術になるようですね。

これは上弦の壱・黒死牟についても同様ですね。

さて獪岳の血鬼術や善逸との呼吸の違いです。

例えるなら善逸の雷の呼吸が「単純な技巧」だとしたら、獪岳の雷の呼吸は「歪んだ雷」といったところでしょうか。

あとは見た目の話ですが、善逸は金色の雷や稲妻であるのに対し獪岳は黒い雷であるのが違うところですね。

実際体に亀裂が奔り、肉体を罅(ひび)割り続けるなんて獪岳の心の空白を体現していると思います。

余談ですが、鬼化した獪岳の刀は一見すると日輪刀のようですが……実は獪岳自身の血肉と骨でつくられた刀なんです。

では善逸が使えない雷の呼吸、すなわち「雷の呼吸 弐ノ型」から「陸ノ型」をここから紹介していきましょう。

弐ノ型・稲魂(いなだま)

刹那のうちに繰り出される高速五連撃です。

自分を中心に半円型の攻撃を展開します。

参ノ型・聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)

標的の周囲を回転しながら波状攻撃を仕掛け、斬撃を繰り出します。

肆ノ型・遠雷(えんらい)

標的から離れた間合いから強烈な踏み込みをし、素早く横一文字の一撃を繰り出します。

「壱の型」と同系列の技ですが、威力はそれよりも下のようです。

伍ノ型・熱界雷(ねっかいらい)

下から上に斬り上げ、衝撃波を放ちます。

陸ノ型・電轟雷轟(でんごうらいごう)

周囲に無数の斬撃を展開させ、標的の全身を切り刻みます。

 

勘のいい方は分かるかもしれませんが、通常の呼吸法では弐の型~陸の型は鬼に対して致命傷を与えられません

「雷の呼吸」は「弐の型~陸の型で鬼を消耗させ、壱の型でとどめを刺す」というのが基本的なスタイルとなっているらしいです。

だからこそ慈悟郎も“善逸と獪岳、2人で戦ってほしい”と願ったのでした。

 

まとめ

  • 獪岳の名前は「悪いことをしてでも生き延びたい」という意味で実際に獪岳はその通りの人物だった
  • 鬼化した獪岳の血鬼術は黒い雷をまとった斬撃で、その効果は「体に亀裂が奔り、肉体を罅(ひび)割り続ける」というもの
  • 獪岳が扱う弐の型~陸の型は血鬼術で底上げされているが、本来は攻撃力が弱い技ばかりである

実は獪岳のこと、そんなに憎めないんですよね。

確かに獪岳の裏切りで死人は出ているのですが、獪岳の「生き延びたい」や「特別扱いされたい」という気持ちは私だって持っているものです。

だから責められないし、それどころか「どこかで噛み合っていたら……」とそんなIFに思いを馳せてしまいます。

とはいえ愈史郎が言ったように与えられることばかりを考えて、与えようとしなかったのは獪岳の歪んだところでしょう。

生い立ちが生い立ちだったとはいえ、地獄の獄卒たちに教育されればいいと思います。

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