ハッシュヴァルト死亡で剣にbの文字の意味は?友達バズビーとの関係と過去についても

2023年8月21日

ブリーチにおいて悲劇的な死を迎え、散々な目にあってしまう不遇なキャラ「ユーグラム・ハッシュヴァルト」

彼が石田雨竜との最後の戦いを終えた後の死亡シーンで、彼の持っていた剣に“B”と書かれていたのです。

その文字にはどんな意味が込められていたのか?

また彼の幼馴染でもあり、古くからの友人である「バズビー」。

彼との過去についてもこの記事ではネタバレしていきます。

この記事を読むことで、以下のことを知ることが出来ます。

  • ハッシュヴァルトの剣に“B”と書かれた意味
  • 友達の「バズビー」との過去について

ぜひ最後まで御覧ください。

 

ハッシュヴァルト死亡で剣にBの意味ネタバレ!

まずはハッシュヴァルトが握りしめていた剣に掘られた“B”という文字の意味について解説します。

はじめに彼の死亡シーンをもう一度振り返り、その後“B”の意味を深掘りしてみましょう。

ハッシュヴァルトの死亡シーン

ハッシュヴァルトの死亡は原作の第74巻680話に記されており、彼の死因はユーハバッハの聖別による力の吸収が原因となります。

聖別による力の吸収とは、滅却師はもともとユーハバッハから能力を与えられています。

その能力をユーハバッハが強制的に回収し、もう一度他の滅却師に分け与える行為のことを言います。

ハッシュヴァルトの能力である世界調和身代わりの盾を使用し、雨竜を瀕死へと追い詰めていたハッシュヴァルト。

雨竜にトドメを刺そうと剣を振り上げたハッシュヴァルトは、何故に滅却師を裏切ったのかと雨竜に訊ねます。

すると雨竜はその理由が、一護を始めとする友達の為だという事を知ります。

ユーハバッハに認められていたにも関わらず、友情を取った雨竜に対して憤慨するハッシュヴァルトは剣を振り下ろそうとしました。

しかしユーハバッハによって発動した聖別によってハッシュヴァルトは能力と生命力を吸い上げられてしまいます。

一番に信じ、盲信していた筈の相手に想わぬ形で裏切られたことによって、敢えなくその命を落とすことになってしまうハッシュヴァルト。

雨竜は彼に対する理不尽な扱いに憤りを感じます。

しかしハッシュヴァルト自身はユーハバッハに利用されたことを恨むこともなければ、それを哀しむこともしませんでした。

寧ろに彼に選ばれたのだと喜び、ユーハバッハの為に命を捨てられる事を喜んでいたのです。

「陛下が力を奪った事を誇らしく思う」

「私だけが陛下のお役に立てるのだ」

と、狂信的なまでに忠誠を見せるハッシュヴァルト。

そんなハッシュヴァルトの末期の言葉は、最後までユーハバッハへの忠誠に満ちていました。

その声を聞いた雨竜は複雑そうな面持ちで彼の死を看取っていました。

そしてハッシュヴァルトの前から雨竜が動こうとした際、彼にこう告げてきます。

「その傷を私に移していけ」

既に半死半生を迎え死を受け入れる自分に、ハッシュヴァルトは最後にと雨竜の傷を受け止めようとしていました。

ハッシュバルトは友を助けに行くべきだと雨竜を後押し、彼の傷を引き受け彼を見送ります。

最後を迎える中でハッシュバルトは、結果は変わらずとも思うままに選択し進む事に意味があるのだと語ります。

そして自分の選択に後悔がないと悟り息を引き取りました。

この選択とはまさに彼の剣に書かれていた、あの“B”の意味になるのです。

剣に「B」と書かれていた意味

悲運の絶命をした彼が握りしめていた剣の柄にはBと記された奇妙なイニシャルが彫られたバッチが埋め込まれていました。

これはハッシュヴァルトがバズビーから渡された思い出のあるバッチであり、彼にとってはかけがえのない大切な想い出の品でもあったのです。

雨竜との戦いの際には友達を天秤にかけ、友情をあえて捨てるようにと発言をしていたハッシュヴァルト。

彼は忠誠のためには、仲間であろうとも平気で切り捨てるほどの冷酷な人間と思わせていましたが、かつて自分が見捨ててしまったバズビーへの葛藤が含まれていたのです。

このBのバッチは、バズビーへの贖罪だったのかもしれません。

このバッチの存在は原作の第69巻631話にて登場しました。

もちろん“B”の意味はバズビーの頭文字を表しています。

この剣はハッシュヴァルトとバズビーとの友情を示す品でもあり、絆の証とも言える代物だったのです。

 

 

ハッシュヴァルトの友達バズビーとの関係と過去

ここからはハッシュヴァルトと友達であったバズビーがどんな人物だったのか?

また2人の過去に何があったのか?

そういった事についてネタバレしていこうと思います。

バズビーとは?

本名 ハザード・ブラック
所属  見えざる帝国/星十字騎士団
能力 灼熱、熱を使った攻撃
身長・体重 不明

バズビーは貴族の出身であるものの、そのイメージとは裏腹に非常に好戦的かつ直情的な性格をしています。

戦闘時においては熱くなる熱血漢であるものの、聖十字騎士団メンバーに対する仲間意識は非常に薄くあります。

それが一番表されているところが、手柄を優先にして横取りするなどの卑怯で卑劣な一面として描かれています。

しかしハッシュヴァルトに対してはかつての愛称である「ユーゴ」という名で呼び、彼を認めながら友情を感じてもいました。

しかし石田雨竜に対してはあからさまに毛嫌いをしており、ユーハバッハの後継者に雨竜が選ばれた際には感情的に荒れる一面を見せています。

彼の見た目は右耳にボルトと左耳にはナットのピアスを身に着け、赤い髪のモヒカンと実に個性的です。

また阿散井恋次の眉毛を格好良いと言うなど、美的センスは特殊かもしれません。

 

戦闘時には主に灼熱などの炎を操る能力・攻撃を得意とします。

しかし熱と言っても炎を使う単純な攻撃ではなく、超高熱の熱線を生み出しマグマでの攻撃を行うなど、熱の中でも最高位の灼熱”を扱う能力者なのです。

技はバーナーフィンガーと呼ばれる能力があり、これは試用する際の指の本数によって威力と呼び名が変わります。

威力は非常に高く、また応用力もありと変幻自在な戦闘力を有しています。

過去:ユーハバッハに人生を狂わされた

バズビーはかつてハッシュヴァルトの友達として幼少期を過ごしていました。

正反対な性格であるも何故かウマが合い、親友みたいな関係になっていた二人。

彼らの出逢いとは野山で兎を狩っている時でした。

滅却師としての成長を望まれているにも関わらず、弓で獲物を仕留める事の出来ないハッシュヴァルト。

そんな彼に「下手くそ」とバズビーが獲物を横取りした事が最初の出逢いでした。

バズビーは自分が天才と信じて疑わないほどの自信家であり、それに反してハッシュヴァルトは自分に自信が持てない少年でした。

元々二人は滅却師達が暮らす国の少年であり、バズビーはこの国の領主の一族の息子でもあったのです。

バズビーはハッシュヴァルトが弓を作ることもできなかったと知ると、ハッシュヴァルトを自身の子分にし共に最強の滅却師を目指す事を約束します。

その際にバズビーはマントに付けていたバッチを剥ぎ取り、ハッシュヴァルトに手渡しています。

 

バズビーの出逢いによって自分の境遇を悲観する事なくに、ハッシュヴァルトの心は動かされ、このバッチは彼にとっての希望の証ともなったのです。

彼に同情したわけでも、救おうとしたのでも無く、自分自身の可能性を信じて前に進めないハッシュヴァルトの背中を後押ししたのです。

いつしかバズビーはハッシュヴァルトの事を「ユーゴ」と呼ぶ様に。

それがハッシュヴァルトとバズビーの出逢いでした。

ハッシュヴァルトにとっては、バズビーは心を救ってくれたかけがいのない存在だったのです。

しかし二人は過酷な運命に流されていきます。

バズビーの一族はユーハバッハに滅ぼされてしまいます。

バズビーはユーハバッハに復讐することを誓い、星十字騎士団へ入団する為に5年間の苛烈な修業を積んでいきます。

しかしバズビーがかつて将来の約束をした親友ハッシュヴァルトが現在はユーハバッハの部下であり、また半身である事を知ってしまいます。

そして二人は想わぬ形での再会を果たす事になるのです。

 

ハッシュヴァルトは見えざる帝国の聖十字騎士団の一人となり、ユーハバッハの側近として活躍し次期皇帝と称されている滅却師となっていました。

かつてバズビーの子分として過ごしていたあの自信の無い子供の面影は一切無く、ユーハバッハの右腕というかけ離れた存在になっていたのです。

ハッシュヴァルトはバズビーの一族の不幸を知りながらも彼を裏切る形で星十字騎士団へと入団し、さらにはユーハバッハに反旗を翻したバズビーを断罪します。

なぜ二人の関係はこのようになってしまったのでしょうか?

実はその理由は皇帝ユーハバッハによって仕組まれたものだったのです。

ユーハバッハが過去にバズビーの一族を滅ぼした理由は、霊王宮にて霊王の力を手に入れる為でした。

そのために二人の間に確執を抱かせ、バズビーとハッシュヴァルトを対峙させるように仕向けます。

因縁に決着を付けようと対峙する二人。

霊王宮にてバズビーと戦う事になるハッシュヴァルトは、かつての親友を容赦なくに斬り捨ててしまいます。

決して油断したわけでもなく、躊躇や戸惑いなどがあったわけでもありません。

しっかり全力を尽くしたにも関わらずにハッシュヴァルトに傷一つもつける事が出来なかったバズビー。

それだけ二人の間には歴然とした実力差が出来上がっていたのです。

最期にバズビーはハッシュヴァルトに潔く敗北を認め、かつての子分に負けた悔しさなどなく何処か嬉しそうにしながら命を終えるのでした。

 

バズビーの死に何の感慨も無くその場を去るハッシュヴァルト。

しかし真実はというと、彼はバズビーに戦う事を止めるように何度も告げており、さらに攻撃を躱しながらに彼を殺さずに捕縛しようとしていたのです。

実際はバズビーを殺したくは無かった。

だが自身の想いを遂げる事の出来なかったハッシュヴァルトは、結果として最高の友人を失ってしまったのです。

ユーハバッハの野心の為に人生を狂わされ、友情を壊されてしまった二人。

しかしながら、ハッシュヴァルトにとってはユーハバッハは自分を認めてくれた唯一の存在であり、彼を裏切ることはできなかったのでした。

一族を滅ぼされたバズビーの復讐心を止める方法もなく、ただ忠誠を誓うユーハバッハの為に全てを棄てていくハッシュヴァルト。

バズビーも本当はそんな彼の覚悟を知り得たうえで、あえて戦ったのかもしれませんね。

 

誰よりもユーハバッハを心酔していたハッシュヴァルト。

彼にとって、バズビーとの友情を捨てる事の決意は容易な事ではありませんでした。

しかし出来損ないである自分の事を見出してくれたユーハバッハに応えたいとするハッシュヴァルトの想いは本物だったのです。

ハッシュヴァルトの最期

そんな彼を致命的な死に追いやったのは、敬愛するユーハバッハ自身でした。

彼の能力である聖別・アウスヴェーレンによって力を奪われてしまった事になります。

ユーハバッハはもはや自分以外何も必要ないと判断し、今までその身を犠牲にしてまで忠誠を尽くしてくれたハッシュバルトの力を奪ってしまいます。

聖別によって戦闘不能へと追い込まれてしまうハッシュバルトは、死の淵で雨竜の傷を受ける事を決意しました。

その理由とは、雨竜の迷いを払拭させる手助けのため。

これはハッシュバルトからの雨竜に対する手向けだったと言えます。

ハッシュヴァルトはバズビーを裏切ってしまった事に後悔があり、それをずっと心の中に留めていた。

彼は雨竜に迷う事なく、自身の決断をして欲しいと願ったのでしょう。

かつての自分と雨竜を重ね、彼の思いを後押ししたハッシュバルト。

彼の最期はまさに迷いのない決断だったと言えますね。

 

まとめ

  • ハッシュヴァルトの剣にあった“B”という文字は、バズビーのイニシャルB
  • ハッシュヴァルトとバズビーは共に最強の滅却師を目指した親友だった
  • ユーハバッハへの忠誠心からバズビーを裏切ってしまうが、最期にその後悔の念を雨竜を助ける形で払拭した

今回はハッシュヴァルトに対してのまとめていきました。

自身の忠誠の為に友を斬り捨て、ただ盲信するユーハバッハの為に全てを棄ててきたハッシュヴァルト。

彼は忠義の徒であり、また不器用な人間だったのかもしれません。

自身に対しての価値観に悩み、そんな自分を唯一に認めてくれた存在であるユーハバッハ。

彼に忠誠を誓ったハッシュヴァルトは、ただ誰かのために生きたかったのでしょう。

そして最後まで信じた相手のために忠誠を尽くすという思いは、彼と戦った雨竜に受け継がれたことでしょう。

忠義の徒として命を終えたハッシュヴァルトは、まさに真の騎士とも言えますね。

そんな彼の思いを受け継いだ石田雨竜が、どうして一護たちを裏切ったのか?

彼が千年血戦篇でどうしてあのような行動を取ったのかについてを別記事で解説しています。

併せてどうぞ。

石田雨竜はなぜ強い?裏切りの理由とラスボスになるかや弓の持ち方について

 

BLEACH, アニメ

Posted by igaiga