【よふかしのうた】夜守コウは吸血鬼化する?主人公の結末を考察

「よふかしのうた」の主人公・夜守(やもり)コウは未だ恋を知らない少年です。

年齢は14歳の中学2年生で、まだまだ思春期真っ只中の普通の男の子でした。

そんな彼の生活が吸血鬼「七草ナズナ」と出会って一変します。

今回はそんな夜守コウの目的についてや、ナズナとの結末などを考察していきましょう。

ネタバレも含みますのでご注意を!

 

【よふかしのうた】夜守コウは吸血鬼化する?

『よふかしのうた』はまだ完結していないものの、なんとコウは半吸血鬼化に成功しています

これには謎が多く、作中でも「多用するな」と釘は刺されているものの何かしらの伏線なのかもしれません。

コウの目的は「吸血鬼になりたい」なので、半吸血鬼はある意味目的が達成されている証拠なんですが、個人的にはやはり正規ルートで吸血鬼になってほしいです。

だって正規ルート、もとい吸血鬼になる方法は「吸血鬼に恋をすること」ですよ。

これでナズナに恋を抱かず、吸血鬼になったら「これまでの前振りはなんだったんだ!?」って怒る自信があります(笑)

夜守コウの目的

コウの目的は吸血鬼になることです。

コウがなぜ吸血鬼になりたいか?

といったら前述したとおり、非日常(夜)に夢を見たからに尽きます。

ここでコウという少年についておさらいしておきましょう。

コウは不登校の中学2年生。

学校では優等生として振る舞っていたものの、告白してきた女子・サクラを振ったことで周囲から責められて何もかもが嫌に。

以来不登校をしていますが、今度は体力を使わない生活のせいで不眠症に悩まされます。

そんな時に初めての夜更かしを決行したところ、自由奔放でミステリアスな吸血鬼・七草ナズナに出会ったわけです。

そこからナズナを通して吸血鬼にしか味わえない夜の世界を知っていき、「吸血鬼になりたい」と思いナズナと交流を深めていきます。

もともと人付き合いがストレスでしかなく、何となく送る日常を嫌っていたコウはすっかり夜の魅力の虜となり、現在は吸血鬼化という目的を果たすために奮闘中です。

趣味はあまりなく、特技は寝たふり。

家族関係は母子家庭であり、好きなものはスニーカー。

こうしてコウについてまとめると、ザ・平凡な男の子ですね。

母子家庭であることも踏まえると現実も知っているため、余計冷めているのかもしれません。

そんなコウでもナズナ(吸血鬼)の存在はインパクトがあり、だからこそ「吸血鬼になる夢を抱く」と言うほどに夢中になったのでしょう。

何しろ吸血鬼なんてぶっ飛んだ存在で、その桁外れな身体能力をもって「常識や社会なんか知るか!」と突き付けられるようです。

誰も彼もにウンザリしていたコウに、吸血鬼に「憧れを持つな」と説得するのが難しいくらいでしょうね。

それに不眠症で苦しんでいた時にパーフェクト吸血鬼女子・ナズナによしよしされたら、誰だって沼ります。

ぶっちゃけたところコウが「吸血鬼になりたい」と思っているのは、「ナズナと一緒になりたい」「ずっといたい」という気持ちによるものだとも思えます。

そんなありふれた気持ちがまたコウを主人公たらしめているんでしょう。

吸血鬼になる条件

「よふかしのうた」では吸血鬼になるには”吸血鬼に恋をすること”が絶対条件です。

「よふかしのうた」の吸血鬼たちには子孫繁栄のため、眷属をつくっていくことを目的としています。

そのために吸血鬼たちは人間社会に紛れ込んでいるわけですが、ただ人間をオトせばいいわけでもないのです。

実は人間を吸血鬼化(眷属)するにあたって、初めて血を吸われてから1年以内に吸血鬼化しないと適性をなくす”というルールがあります。

通称「1年ルール」と呼ばれるこの条件は他の吸血鬼たちにとってさしたる問題ではないものの、コウにとっては大きな障害の1つですね。

何せコウは序盤から口にしているように恋愛感情が分かりません。

その理解できないぶりは「欠落している」と言わしめたほどです。

恋とは落ちるもの。

恋をしようともがいている時点でまだまだですが、作中では徐々にナズナへの信頼に変化が生じているので時間の問題ではないかと思います。

実際に10巻では「コウにはちゃんと恋愛感情がある」と断言されました。

ちなみにですが眷属になった人間は望まずに吸血鬼化したケースもあり、その場合は失踪することも珍しくないとか。

そういった意味ではやはり最初からオープンにしていたナズナは良心的ですね。

強さを考察

コウは人間なので身体能力は常識の範疇でしたが、物語が進むと半吸血鬼化状態が解禁されます。

この状態のコウは驚異的な身体能力・回復能力・物質透過など吸血鬼とほとんど変わらない力を発揮しました。

自分の怪我も半吸血鬼になったことで治癒してみせますが、これは一時的なもので痛み&流血がトリガーになっているようです。

すなわち止血したり痛みが治まったりすれば半吸血鬼化は解除し、逆に流血と痛みが続けば半吸血鬼化が持続します

とはいえコウは最初はコントロールができず、ナズナが暮らす雑居ビルを素手で破壊してしまいました。

半吸血鬼化がコントロールできるようになった後には吸血鬼のススキと対決し、なんと彼女に勝利しています。

覚醒した主人公が強いのは物語のお約束ですが、半吸血鬼のコウが吸血鬼のススキに勝利したことについては「なんで勝ってんの?」という疑問の声も上がっていました。

ビギナーズラックということで落着してもおかしくないものの、もしかしたら何かしらの設定・伏線が伏せられているかもしれませんね。

個人的にはそういった「実は~」な設定は他作品(例:NARUTO、ワンピースなど)でお腹いっぱいなので、「よふかしのうた」ではしないで欲しいです。

平凡な男の子が頑張るからこそいいんですよね。

 

主人公夜守コウの結末を考察

今のところ考えられるコウの結末は

  • 吸血鬼になる
  • 吸血鬼にならず、人間のまま

の2通りでしょうか。

物語的にはコウは吸血鬼になって目的を果たすのが理想でしょうが、「吸血鬼にならず、人間のまま」という結末もおいしいです。

というのも恋愛には失恋がつきもの

恋が叶えば次に愛となり、夫婦生活が始まります……が、失恋という可能性だってゼロではありません。

ナズナはコウを気にかけており意識していますが、だからこそコウのために失恋というカタチで2人の関係が終わってしまうことだってあり得ると思います。

たとえ失恋ではなくともナズナの母・七草ハルのように我が身が弱っても、結婚相手である人間との男性への想いを貫きました。

その点を踏まえて人間のパートナー、つまり良き友人という関係に納まることだってアリだと思います。

まとめ

 

  • コウの目的は吸血鬼になること(ナズナに恋をすること)
  • コウは半吸血鬼になれるが、この状態は謎が多い
  • コウが迎える結末は失恋でもおいしい

いまだナズナの眷属候補止まりなコウ。

その血の美味しさからナズナとの関係が始まりましたが、眷属になる気配は今の所ありません。

とはいえ2人の距離は縮まってきているのも確か。

1年ルールの都合上、1年を迎えれば否応なしにナズナとコウの関係は変わるものの、どんな結末であれ納得できるオチであれば良いですね。

吸血鬼「七草ナズナ」の正体や過去のネタバレはこちらの別記事にて解説していますので、併せてどうぞ。

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